京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

Name:
Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Apr 18, 2006

散り椿


 桜と並んで、日本人に深く愛されている花に椿があります。散り方が不吉だからと、嫌う人もいるようですが、いや、潔くてよろしい、と、むしろそれを支持する人もいるようです。左京区に私的な椿園があって、時々お邪魔して、ご案内願うのですが、なかなか通の世界は深いようです。
 やはりツバキ科の花に沙羅双樹があります。平家物語のおかげですっかり有名で、近年は「沙羅双樹を見る会」と称して、お金をとる手段にしている場合もあるようですが、興ざめです。同じく、「東(ひんがし)の野にかぎろひの・・・、」と人麻呂が詠んだおかげで、奈良の鄙びた山間の地が、毎年ある時期には、「かぎろひを見る会」と称して結構賑わうそうです。まことに興ざめです。
 季節の移ろいに心動かし、花を愛でる、優れて個性的のことであれば、人まねでない、自分らしさを大切にしたい、と切に思います

Labels:

0 Comments:

Post a Comment

Subscribe to Post Comments [Atom]

<< Home