花筏
京の街の散策で、日本を含め、他の都市を巡るそれとの違いは、美しい川に接することができることです。鴨川など、他の大都市の川と違って中流に位置しているため、流れは速く、水は澄んでいます。水鳥はすぐ目の前で羽を休め、流れには淡水魚が透見されます。流れゆくせせらぎの音と、清浄な水の匂いが、私たちの心のもっとも深いところに、言葉に尽くせない真実を語りかけてきます。
今年の桜もその季節を終え、その水面に身を横たえます。私たちはこれを、花筏と呼んで、短かった季節に別れを告げるのです。
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