京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

Name:
Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Apr 18, 2006

手(再録)


 ある若い女性に、永遠とは何だと思いますか? と、尋ねたことがあります。彼女の答は、この世のものはすべて移ろいゆくものだから、永遠とよべるものはない、ということでした。
 1999年、あるアメリカの病院で、妊娠21週の二分脊椎の胎児に対する子宮内手術が行われました。その最中、子宮の切開創から胎児の手が伸びて、執刀医の指を握ったのを介助していた看護師が見ていました。写真はその時の様子を捉えたものです(http://www.pagerealm.com/handhope/)。その時の、胎児の手の感触は、その医師にとっては、永遠に忘れ得ぬものだったに違いありません。この胎児は、無事手術を終え、その後妊娠36週で出生しています。
 永遠とは必ずしも時間の長さで測られるものではなくて、時には、一瞬の出来事が私たちの心に永遠の火を点すことがあることを、この事実は物語っています。
 妊娠21週と言えば、胎児の異常を理由に、人工妊娠中絶を受ける場合もある時期です。生命というものを考える上で、この写真は、何か重大なメッセージを、私たちに送り続けています。

Labels:

1 Comments:

Blogger Unknown said...

My Japanese is not very good, but I can roughly understand your post...

This photo is really amazing. What is eternity? If I get to hold that little foetus' hand, I doubt I am able to forget that. :)

9:11 AM  

Post a Comment

Subscribe to Post Comments [Atom]

<< Home