手(再録)
ある若い女性に、永遠とは何だと思いますか? と、尋ねたことがあります。彼女の答は、この世のものはすべて移ろいゆくものだから、永遠とよべるものはない、ということでした。
1999年、あるアメリカの病院で、妊娠21週の二分脊椎の胎児に対する子宮内手術が行われました。その最中、子宮の切開創から胎児の手が伸びて、執刀医の指を握ったのを介助していた看護師が見ていました。写真はその時の様子を捉えたものです(http://www.pagerealm.com/handhope/)。その時の、胎児の手の感触は、その医師にとっては、永遠に忘れ得ぬものだったに違いありません。この胎児は、無事手術を終え、その後妊娠36週で出生しています。
永遠とは必ずしも時間の長さで測られるものではなくて、時には、一瞬の出来事が私たちの心に永遠の火を点すことがあることを、この事実は物語っています。
妊娠21週と言えば、胎児の異常を理由に、人工妊娠中絶を受ける場合もある時期です。生命というものを考える上で、この写真は、何か重大なメッセージを、私たちに送り続けています。
Labels: 手 妊娠 人工妊娠中絶 出生前手術 二分脊椎 永遠 時間
1 Comments:
My Japanese is not very good, but I can roughly understand your post...
This photo is really amazing. What is eternity? If I get to hold that little foetus' hand, I doubt I am able to forget that. :)
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