祇園の狸 Women of Kyoto
A lady owner of an old Gion cafe tells how to enjoy coffee.
昔ながらのなりわいと、現今の観光の交差する祇園町のとある一角に、古い喫茶店があります。創業以来コーヒーの値段が変わっていないそうです。数年前、ある旦那が2人の芸妓・舞妓を伴ってお茶を飲んで、会計をする際、「安いなあ」と言って、1万円札で支払い、お釣りをもらって店を出た後のこと。店のママの言うには、「あのお方は祇園の遊び方を知りはらへん。安いなあと思わはったら、釣りはいらんさかい、またこの妓らが来たときに、お茶ごちそうしたって、と言うのが男はんのやりようどす。」と、吐き捨てていました。
別のある日、すこし新しい祇園の他のカフェでその話をしました。すると、そのカフェのマダムが言うには、「あの店のコーヒーはインスタントやで。裏で作ったはったわ・・。」それを聞いて、一瞬凍りました。
恐ろしや、京に生きる女の強さと自負。はたまた祇園の古狸。
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