半七捕物帖
光文社文庫の時代推理小説のシリーズに、岡本綺堂の「半七捕物帖」が収録されています。ふとしたきっかけで読み始めたのですが、これが病みつき。面白い。全6巻で、各巻400〜500頁ありますが、あっという間に読み切ります。
半七捕物帖は、人形左七や銭形平次などの先駆けとなった作品で、捕物ものの泰斗です。何が面白いかと言って、絡んだ謎を解く半七の活躍は言うに及ばず、全編を通奏低音のように流れる、江戸情緒に酔わされます。江戸下町の息遣いというか、八つぁん熊さんが間近にいるような臨場感です。
いくつか、本文から用語を拾ってみると・・
切組み、軽子、生(なま)成の仮面、鰊の蒲焼き、八百屋お七の睨みの松、鈴ヶ森の縄手、繻子奴、振出し、色っ早い、稗蒔売り、蛇こしき、あの女が胡乱だ、節季候、とんだ鏡山のお茶版、とんだ孫右衛門よ、潮干狩りの伝馬や荷足(にたり)船、逢魔が時、因業屋、亀戸の鷽(うそ)替え、得脱の祈祷、軽師職(きょうじや)、11月8日の鞴祭り、木連(きつれ)格子、べんべら物の半纏、出任せのちゃらっぽこを云って、芝神明宮の生姜市、白歯の生娘、利兵衛という白鼠、紅摺りの団扇、
このような言葉の海を、謎に満ちたストーリーが展開していきます。
いまや、ゆっくりと腰かけて本を読むという楽しみは、過去のものかも知れません。文章に接するといえば、携帯メールが大半という人が増えているのかも知れません。一日に30分でもいいから、カフェでゆっくりお茶でも飲みながら、本を読む、そんな時間をつくってみませんか?
半七捕物帖は、人形左七や銭形平次などの先駆けとなった作品で、捕物ものの泰斗です。何が面白いかと言って、絡んだ謎を解く半七の活躍は言うに及ばず、全編を通奏低音のように流れる、江戸情緒に酔わされます。江戸下町の息遣いというか、八つぁん熊さんが間近にいるような臨場感です。
いくつか、本文から用語を拾ってみると・・
切組み、軽子、生(なま)成の仮面、鰊の蒲焼き、八百屋お七の睨みの松、鈴ヶ森の縄手、繻子奴、振出し、色っ早い、稗蒔売り、蛇こしき、あの女が胡乱だ、節季候、とんだ鏡山のお茶版、とんだ孫右衛門よ、潮干狩りの伝馬や荷足(にたり)船、逢魔が時、因業屋、亀戸の鷽(うそ)替え、得脱の祈祷、軽師職(きょうじや)、11月8日の鞴祭り、木連(きつれ)格子、べんべら物の半纏、出任せのちゃらっぽこを云って、芝神明宮の生姜市、白歯の生娘、利兵衛という白鼠、紅摺りの団扇、
このような言葉の海を、謎に満ちたストーリーが展開していきます。
いまや、ゆっくりと腰かけて本を読むという楽しみは、過去のものかも知れません。文章に接するといえば、携帯メールが大半という人が増えているのかも知れません。一日に30分でもいいから、カフェでゆっくりお茶でも飲みながら、本を読む、そんな時間をつくってみませんか?
Labels: 半七捕物帖 江戸情緒 岡本綺堂 謎解き 江戸
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