京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Nov 21, 2008

アップルパイとバウムクーヘン

 大丸百貨店の心斎橋店の屋上に、「BARAKURAイングリッシュ・ガーデン」があります。本拠地は信州にあるようで、知る人ぞ知る、のようです。園芸店なので、ちょっとした植物園の雰囲気で、人影も少なく、都会のオアシスです。そのBARAKURAが、この夏に同店内で、ある催しを撃ったときに、オリジナルのアップルパイを売っていました。あまり美味しそうだったので、買い求めて、食べたところ、これが真実美味しい! いままで食べていたアップルパイとは、一体何だったんだ、と考えさせられる一品でした。以前にロンドンの Harrods のカフェで食べたものと遜色ないもので、本場で修行した菓子職人がいるなと直観しました。
 その後同店の地下で、青森の「ローリエ」というお店のアップルパイを見つけました。青森はリンゴの本場なので、柳の下のアップルパイと即断して、直ちにそれを買い求めたのですが、残念、先のBARAKURAのものとは似ても似つかぬまがい物にがっかり。名産のリンゴはともかく、パイ生地がまったくダメで、食べるほどに粉々に散ってしまう味気なさでした。一度本当においしいものに出会うと、舌が肥えるのか、他の同様のものでは満足できなくなる自分の悲しさ。付き合っている人がいるのに、本当にいい人に出会ってしまったときのあのそら空しい感覚でした。
 そこで忠告。アップルパイの好きな人は、決してBARAKURAのそれを食べてはいけません。一度食べると、他の似たものはノドを通らなくなってしまいますからご用心。
 ついでに、バウムクーヘンのお話。滋賀県に本店がある?「たねや」という「和菓子屋」さんの、洋菓子部門が「マダムハリエ」といって、バウムクーヘンを作っています。これがその筋では有名で、近江八幡市にあるそのお店は、行列のできるお店です。梅田の阪神百貨店の地下にもテイクアウトのお店があって、いつも長〜い行列を作っています。試しに思い切って、並んで買いました。勇んで家に持って帰り、胸は期待でいっぱいに、いざ一口! ん、これって、普通!・・。何で皆さん並んでまで買ってんの??って感じでした。ユーハイムのファンの皆さん、ご安心を。やはり、バウムクーヘンはユーハイムをもって嚆矢とすると言っていいと思います。「たねや」というお菓子屋さんは、その底の浅い商品コンセプトを知って、もう和菓子も買いたくなくなりました。

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