京菓子
今日はお菓子の話題。
京菓子と言えば、まず思い当たるのが、「八つ橋」とか、「おたべ」、とか、出町ふたばの「豆大福」? だと思います。お土産の定番ですね。でも、ちょっと冒険?して、京菓子の深みへはまってみませんか?
まず、その名もおどろおどろしい「清浄歓喜団」というお菓子。何それ? というか、それホントにお菓子の名前? とか、でも知っている人は、 ちゃんと知っている、由緒正しい和?菓子です。その昔、遣唐使が伝えた大陸のお菓子というから、気が遠くなります。それを営々と作り続けて、尚、それを買 う人もいる、ということですから、京都ってすごい。
このお菓子は、かつて昭和17年12月に京都府が「和生菓子特殊銘柄品」18品目を指定しました。 これは、第二次大戦のさなか、物資が無くなり和菓子屋の仕事ができなくなる中で、 京の伝統菓子をこれだけはちゃんと残そう、という趣旨で指定された品目で、 その中にこのお菓子が含まれていたそうです。
なんとなく線香臭い感じで、浄土宗などのお寺のお供えに作られてきたようですが、 「歓喜団」という名前から、どうも西域〜インドあたりの宗 教教団に起源があるような気がします。胡麻油で揚げてあるようで、結構日持ちします。味はというと、こればかりは、一度是非お試しを、としか言いようがあ りません。ひょっとしたら、子供の頃、お供えに買ってあったものを食べた記憶のあるかたもあるかも知れません。
元来はお寺で作っていたものと思いますが、現在では亀屋清永(亀屋清永・東山区祇園石段下南 075-561-2181)というお菓子屋さんが作っていますが、京都高島屋の地下で通年、お買い求めになれます。
http://www.geocities.jp/kyo_gasi/seijouk/seijouk.html
次に與市兵衛(075-561-2089)の「おにぎり菓子」。お店は四条花見小路を東へ行った左手にあります。このお菓子の由来もすごいです。
「與市兵衛とは萱野三平の義父で、 三平の旅費調達の為に娘のおかるを祇園一力茶屋に身売りしました。 50両を手に摂津の故里に向かう途中、横山峠で亡くなってしまった。 その時に娘のおかるが作った心づくしのにぎり弁当が残ってしまったのが心に残り、 一力茶屋のほとりで道明寺製のおにぎり菓子を売り出した。」 のだそうです。これはこのお店でしか手に入りません。京都人も知らない!京の名物です。因みに、その「おかる」の名の食堂はもうご紹介済みです。
http://www.geocities.jp/kyo_gasi/higasi_tume/higasi_tume.html
http://shampoo-milk.blog.ocn.ne.jp/kenken/2006/02/post_9ba2.html
お次は水田玉雲堂(075-441-2605)の「唐板」です。これも奈良時代に、吉備真備(きびのまきび)が唐から持ち帰ったものが起源だそ うで、その後、貞観5年(865)清和天皇が、神泉苑で悪霊疫病退散の御霊絵(ごりょうえ)を行なった時(これが、祇園祭の起源)、 疫病よけとして「唐板(からいた)」が配られたのだそうです。 しばらく途切れていたものを水田玉雲堂のご主人が、古文書から復活されたのが現在の姿です。
お店は上御霊神社の門前にあります。地下鉄の鞍馬口駅からすぐです。目の前に、「応仁の乱勃発の地」と書いた碑があったりして、まず、京情緒 満点です。サクッとした食感が秀逸で、まあ、和風のクッキーという風情で、くせになる味だと思います。お店は日祝日がお休みなので、ご用心。
http://gyokuundo.com/yurai.htm
次いでは、私の好物ですが、ぎぼしの「吹よせ」。
その名前から、大体どんなものか想像がつく、と思います。それと、似たようなお菓子を、子供のころなどに食べたことのある人も多いと思います。 ぎぼしは明治初年創業の昆布専門店で、「吹よせ」は、あられ、海老せんべい、昆布、豆等20種類以上を混ぜ合せたものです。一缶買っておくと、お茶の時間 に便利ですよ。お店は柳馬場通四条上る左手にあって(075-221-2824)、錦市場に近いですから、ぶらぶらのついでに寄ってみてはいかがでしょう か? ついでに、このお店のとろろ昆布、半端でないおいしさですよ。こちらも日祝日がお休みです。
http://www.kyoto-shijo.or.jp/giboshi/frame.htm
京のお菓子は、お豆腐やお漬け物と同様に、街々の身近にあって、手作りで自家製です。ご近所のお茶のお伴やお寺のお供えに作っています。だか ら、基本、量産されないので、その日の分を売り切ったらおしまいです。どこに行っても、デパートでも、コンビニでも手に入る、そういうものではないこと を、まず知らねばなりません。お土産を情報雑誌で、お手軽に探す、のもいいですが、本当に京都らしいものを、見つけるのも、京の旅の醍醐味だと思います が、いかがでしょうか?
京菓子と言えば、まず思い当たるのが、「八つ橋」とか、「おたべ」、とか、出町ふたばの「豆大福」? だと思います。お土産の定番ですね。でも、ちょっと冒険?して、京菓子の深みへはまってみませんか?
まず、その名もおどろおどろしい「清浄歓喜団」というお菓子。何それ? というか、それホントにお菓子の名前? とか、でも知っている人は、 ちゃんと知っている、由緒正しい和?菓子です。その昔、遣唐使が伝えた大陸のお菓子というから、気が遠くなります。それを営々と作り続けて、尚、それを買 う人もいる、ということですから、京都ってすごい。
このお菓子は、かつて昭和17年12月に京都府が「和生菓子特殊銘柄品」18品目を指定しました。 これは、第二次大戦のさなか、物資が無くなり和菓子屋の仕事ができなくなる中で、 京の伝統菓子をこれだけはちゃんと残そう、という趣旨で指定された品目で、 その中にこのお菓子が含まれていたそうです。
なんとなく線香臭い感じで、浄土宗などのお寺のお供えに作られてきたようですが、 「歓喜団」という名前から、どうも西域〜インドあたりの宗 教教団に起源があるような気がします。胡麻油で揚げてあるようで、結構日持ちします。味はというと、こればかりは、一度是非お試しを、としか言いようがあ りません。ひょっとしたら、子供の頃、お供えに買ってあったものを食べた記憶のあるかたもあるかも知れません。
元来はお寺で作っていたものと思いますが、現在では亀屋清永(亀屋清永・東山区祇園石段下南 075-561-2181)というお菓子屋さんが作っていますが、京都高島屋の地下で通年、お買い求めになれます。
http://
次に與市兵衛(075-561-2089)の「おにぎり菓子」。お店は四条花見小路を東へ行った左手にあります。このお菓子の由来もすごいです。
「與市兵衛とは萱野三平の義父で、 三平の旅費調達の為に娘のおかるを祇園一力茶屋に身売りしました。 50両を手に摂津の故里に向かう途中、横山峠で亡くなってしまった。 その時に娘のおかるが作った心づくしのにぎり弁当が残ってしまったのが心に残り、 一力茶屋のほとりで道明寺製のおにぎり菓子を売り出した。」 のだそうです。これはこのお店でしか手に入りません。京都人も知らない!京の名物です。因みに、その「おかる」の名の食堂はもうご紹介済みです。
http://
http://
お次は水田玉雲堂(075-441-2605)の「唐板」です。これも奈良時代に、吉備真備(きびのまきび)が唐から持ち帰ったものが起源だそ うで、その後、貞観5年(865)清和天皇が、神泉苑で悪霊疫病退散の御霊絵(ごりょうえ)を行なった時(これが、祇園祭の起源)、 疫病よけとして「唐板(からいた)」が配られたのだそうです。 しばらく途切れていたものを水田玉雲堂のご主人が、古文書から復活されたのが現在の姿です。
お店は上御霊神社の門前にあります。地下鉄の鞍馬口駅からすぐです。目の前に、「応仁の乱勃発の地」と書いた碑があったりして、まず、京情緒 満点です。サクッとした食感が秀逸で、まあ、和風のクッキーという風情で、くせになる味だと思います。お店は日祝日がお休みなので、ご用心。
http://
次いでは、私の好物ですが、ぎぼしの「吹よせ」。
その名前から、大体どんなものか想像がつく、と思います。それと、似たようなお菓子を、子供のころなどに食べたことのある人も多いと思います。 ぎぼしは明治初年創業の昆布専門店で、「吹よせ」は、あられ、海老せんべい、昆布、豆等20種類以上を混ぜ合せたものです。一缶買っておくと、お茶の時間 に便利ですよ。お店は柳馬場通四条上る左手にあって(075-221-2824)、錦市場に近いですから、ぶらぶらのついでに寄ってみてはいかがでしょう か? ついでに、このお店のとろろ昆布、半端でないおいしさですよ。こちらも日祝日がお休みです。
http://
京のお菓子は、お豆腐やお漬け物と同様に、街々の身近にあって、手作りで自家製です。ご近所のお茶のお伴やお寺のお供えに作っています。だか ら、基本、量産されないので、その日の分を売り切ったらおしまいです。どこに行っても、デパートでも、コンビニでも手に入る、そういうものではないこと を、まず知らねばなりません。お土産を情報雑誌で、お手軽に探す、のもいいですが、本当に京都らしいものを、見つけるのも、京の旅の醍醐味だと思います が、いかがでしょうか?
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