さようなら そごう百貨店
大阪心斎橋のそごう本店が、8月31日で閉店しました。
百貨店とかデパートというのは、何だか高級な存在で、始めてブランドのネクタイを買ったときなどは、売り場の綺麗なお姉さんに親切にされてキュ ンと胸騒ぎがしたものです。そう、ただの売り場のお姉さんまでが、特別に見えたのです。あれから40年が経ちました。今や、百貨店は不況のどん底で、合併 やら閉店やらと、何だか魅力のない存在に成り下がっています。売っているものがワンパターンで、高いのと、買い物しても、あまりワクワクしないのが最近の 各お店です。
東京の有楽町のそごうが開店したのは、1957年のことだったそうです。テレビで流れたコマーシャル・ソングが、フランク永井の大ヒット曲、「有楽町で逢いましょう」でした。曲は見え見えのコマーシャル・ソングではないのですが、歌詞に
「ああ、小窓に煙るデパートよ」
と、それとなく匂わせているところが心憎い演出です。あの低音が、心にズンと響きました。また、
「今日のシネマは ロードショウ 交わす囁き」
とは、ロマンチックで、甘い恋のドラマを感じます。それから、
「ビルのほとりのティールーム」
ティールームでお茶を飲んで、というのが当時のデートのニューウェーブだったのでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=2vKct8Wu-4o
http://www.youtube.com/watch?v=_h2pKuQL6QU
中学一年生、思えば思春期でした。理科の先生は授業中の雑談で、「恋愛の80%は肉体関係や」とか言って、子供心にショックでした。またおませ な同級生が、「お前ら、赤ん坊がどこから出てくるか知ってるか? 腹切って出てくると思てるやろ。あほか、赤ん坊はなあ、ケツの穴から出てくるんじゃ」と か、わめいていたりしました。女子は相当にすすんでいました。物陰で好きだと告げて、セーラー服をゆるめて、胸を半分覗かせられたりしたものです。その同 じ女子が、小学校時に同級生とオシッコの飛ばし合いをしたとか言っていたのもアンバランスです。かと思えば、同級の女子の妊娠騒ぎが持ち上がったりして、 毎日が心騒ぐ日々でした。
http://www.youtube.com/watch?v=12ij-RX_tVY&feature=PlayList&p=ACB640340E91DD06&index=7
http://www.youtube.com/watch?v=n50vHH6I4VU&feature=PlayList&p=ACB640340E91DD06&index=4
歌はそごうとは関係ありませんが、ロシア映画「はるか彼方に」の主題歌「心さわぐ青春の歌」です。日本語訳があります。
誰でも一度は 恋をするものだ
嵐の中をも 愛は貫く
雪や風 星の跳ぶ夜も
我が心は かなたをめざす
この歌を、大学へ入学した頃、先輩に教えられました。商業ベースの流行歌謡ばかりでは、若い心は腐ってしまうと思いました。そして先輩から、大 学へ入ったら次の三つの単位が必要だ、つまり、文学、恋愛、政治だと教えられました。本を読んで、破れても恋をして、そして世の中のことに無関心であって はららない、というわけです。今の大学には、そんなことを言う先輩はもう、いないかも知れませんね。
で、当ご時世の覇者は、マック、ユニクロ、王将、ニトリ、といった企業でしょうか。いずれも低価格で、かつ品質を維持することに「命をかけてい る」ような会社ばかりです。安いだけでは売れない時代です。バーゲンとデパ地下だけで百貨店が食いつなげる時代ではなくなっているのだと思います。
百貨店とかデパートというのは、何だか高級な存在で、始めてブランドのネクタイを買ったときなどは、売り場の綺麗なお姉さんに親切にされてキュ ンと胸騒ぎがしたものです。そう、ただの売り場のお姉さんまでが、特別に見えたのです。あれから40年が経ちました。今や、百貨店は不況のどん底で、合併 やら閉店やらと、何だか魅力のない存在に成り下がっています。売っているものがワンパターンで、高いのと、買い物しても、あまりワクワクしないのが最近の 各お店です。
東京の有楽町のそごうが開店したのは、1957年のことだったそうです。テレビで流れたコマーシャル・ソングが、フランク永井の大ヒット曲、「有楽町で逢いましょう」でした。曲は見え見えのコマーシャル・ソングではないのですが、歌詞に
「ああ、小窓に煙るデパートよ」
と、それとなく匂わせているところが心憎い演出です。あの低音が、心にズンと響きました。また、
「今日のシネマは ロードショウ 交わす囁き」
とは、ロマンチックで、甘い恋のドラマを感じます。それから、
「ビルのほとりのティールーム」
ティールームでお茶を飲んで、というのが当時のデートのニューウェーブだったのでしょうか。
http://
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中学一年生、思えば思春期でした。理科の先生は授業中の雑談で、「恋愛の80%は肉体関係や」とか言って、子供心にショックでした。またおませ な同級生が、「お前ら、赤ん坊がどこから出てくるか知ってるか? 腹切って出てくると思てるやろ。あほか、赤ん坊はなあ、ケツの穴から出てくるんじゃ」と か、わめいていたりしました。女子は相当にすすんでいました。物陰で好きだと告げて、セーラー服をゆるめて、胸を半分覗かせられたりしたものです。その同 じ女子が、小学校時に同級生とオシッコの飛ばし合いをしたとか言っていたのもアンバランスです。かと思えば、同級の女子の妊娠騒ぎが持ち上がったりして、 毎日が心騒ぐ日々でした。
http://
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歌はそごうとは関係ありませんが、ロシア映画「はるか彼方に」の主題歌「心さわぐ青春の歌」です。日本語訳があります。
誰でも一度は 恋をするものだ
嵐の中をも 愛は貫く
雪や風 星の跳ぶ夜も
我が心は かなたをめざす
この歌を、大学へ入学した頃、先輩に教えられました。商業ベースの流行歌謡ばかりでは、若い心は腐ってしまうと思いました。そして先輩から、大 学へ入ったら次の三つの単位が必要だ、つまり、文学、恋愛、政治だと教えられました。本を読んで、破れても恋をして、そして世の中のことに無関心であって はららない、というわけです。今の大学には、そんなことを言う先輩はもう、いないかも知れませんね。
で、当ご時世の覇者は、マック、ユニクロ、王将、ニトリ、といった企業でしょうか。いずれも低価格で、かつ品質を維持することに「命をかけてい る」ような会社ばかりです。安いだけでは売れない時代です。バーゲンとデパ地下だけで百貨店が食いつなげる時代ではなくなっているのだと思います。
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