京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Jun 10, 2011

恋か愛か?

 恋だの愛だのと、かったるい話。恋と結婚とか、結構長い話題です。

 最近ユーミンがある質問に答えた記事が新聞に載っていて、面白いと思って、このありふれた疑問について考え直してみました。ユーミンが、松任谷 正隆さんと結婚して、35年になります。「長続きの秘訣は何ですか?」という質問に対して、「尊敬していますから」と答えていました。なるほどと思いまし た。また、最近作家の伊集院静氏がテレビ番組のインタビューで、「男は見かけで選んではダメ、誠実な男を選びなさい」と発現されていたのを聞きました。さ すがだな、と思いました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%BB%BB%E8%B0%B7%E7%94%B1%E5%AE%9F
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E9%9B%85%E5%AD%90

 随分前ですが、成田離婚という言葉が流行りました。そうでなくても、結構長くつきあったあと結婚して、一年で離婚、という話も実際身の回りいく つも聞かれます。ときどき会っていたころは許せたことが、一緒に暮らすとなるとどうしても我慢できない、というのです。一日中一緒にいると、多分ちょっと 可愛いくらいの器量なら、3日で飽きるでしょう。ましてや、寂しい女が不良外人の「ハグ」と「あいらぶゆう」にメロメロになって結婚したりすれば、カル チャー・ショックに行き詰まるのは目に見えています。

 多分、恋は「男と女」の関係で、愛は「人間と人間」の関係を前提とする感情なのだと思います。人間として尊敬なり好きなりでないと、長続きは難 しいのだと思います。それが若いときは、ただ「やりたい」ものだから、そのためにめかしたり、優しくしたりして相手の気を引くことに必死で、それをまた、 「愛」と勘違いするために、早晩目が覚めるということではないでしょうか? 
 女が欲しいとか、男が欲しいとか、友達は彼がいるのに自分はいないのは恥ずかしいとか、一人でいるのが寂しいから誰かにすがりついて結婚するとか、では長続きしませんよね。それでは「愛」とは呼べないですものね。

 産婦人科医をしていると、ときどき「先生が好きです」と言ってくれる患者さんがいます。お互いの立場上セックスを前提とするわけではないので、 どちらかというと「愛」の部類に入る感情だと思います。私はあまりもてる方ではないので、「ありがとう、私ははっきりものを言う方なので、嫌われることが 多いんですよ」というと、「はっきりものを言う人が好きなんです」と言われます。
 どう考えても、自分はルックスで引きつける力はないので、自分の持っている本質的な何かを見て言っているのだな、と考えられます。「医者はもて る」と言う人がいます。インテリジェントに見えるとか、金持ちだと思われているのとか、はたまた坊ちゃんが多いせいなのかも知れません。

 伊集院静氏は1984年、俳優の夏目雅子さんと結婚したことで話題になりました。それが、一年後には夏目雅子さんは癌死されて、また話題になり ました。その伊集院氏が末期の夏目雅子さんに何か欲しい物と尋ねて、彼女が「ワイン」と答えたので、買いにいったところ、お金がなくて欲しい銘柄を買え ず、安いブランドのものしか買えなかったことを、悔やんでおられました。「もう絶対に金に左右される人生は送りたくない」と決心されたと言っておられるの を聞いて、ホロリときてしまいました。金で動く人間にはなりたくない、という意味だったようです。夏目雅子さんが、彼のどんなところに惚れたのか、少しく 垣間見た思いがしました。

 電車に乗ったら、携帯を覗いている若い人がどれだけ多いことか。この人たちが、自分の未来のために毎日血が出るほどに努力している、とは到底思えないのが悲しい。この人たちの恋愛や結婚や未来に、見上げるほどのものがあるとは、これまた到底思えないのですが。

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