京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Oct 14, 2009

要庵西富屋

京都市の旅館、要庵西富屋さん(075-211-2411)がミシュランの二つ星を獲得されました。お料理屋さんではなくて、お料理もすぐれた旅館としてですから、最高位と考えていいと思います。余談ですが、始めてお邪魔したときに、ロビーに飾ってあった百人一首のフィギュアに目を奪われました。限定品だそうで、買ったときは車一台が優に買える価格だったそうです。
http://www.kanamean.co.jp/
http://www.flickr.com/photos/7294954@N02/3936942939/

 今朝京都新聞でそのことを知って、電話をさしあげるとご主人が出られました。ご主人のお言葉では、ミシュランの星よりも息子さんが大学の建築学科に受かったことの方がうれしいとのことでした。女将さんも仰っていたそうですが、やはり、ミシュランの評価よりも毎日のお客さんの満足の方が大切だとのことでした。
 そして、面白いことを仰っていました。京都の旅館業界では、御三家とも呼ばれる同業者があり、その評価は不動だけれど、ミシュランのように外の団体による評価がうれしかった、ということでした。

 京都はある意味で閉鎖社会です。業界では、自ずと序列が定まっていて、その間では身動きできない状況なのでしょう。ミシュランはその閉鎖社会に一陣の新風を吹き込みました。ミシュランによって、要庵西富屋は、一軒の旅館として、同業者に気遣う事のない、独立した世界の評価を受けたのです。

 要庵西富屋さんが、ミシュランの評価を受けて、私は本当にうれしかった。すぐにお電話を差し上げずにはいられなかった。是非、機会があれば利用してあげて欲しい一軒です。お食事だけでも快く引き受けて下さって、料金も京都の料亭の常識を破る、¥12000から、という信じられないお手軽さですが、内容には文句のつけようもないすばらしさです。お食事中でも、質問すると、仲居さんが一品一品丁寧に説明して下さって、食材の産地までちゃんと教えてくれます。並のお店だと、パートの店員が、ちょっと聞いて参ります、と言って待たされるのがオチなのですが、そこが違います。

 食事をする、ということは、人によってその意味が大分違うと思いますが、誰と、どんなお料理屋さんでで、誰が、どう料理したものを、どんな風に食べるのか、という行為であり、そこに文化をさえ感じる行為だと思います。普段は王将で餃子を食べていても、大切な人との食事には、少し気を遣うこともいいのではないでしょうか。

 夕食に寺町四条にある「ミスターヤングメン」(075-255-4591)へ立ち寄って、いつもの豚玉¥630を頼みました。お店のヒトに、ミシュランは来ませんでしたか? と尋ねると、笑って、いえきませんでした、と言っていました。私が審査員になったら是非星をあげたいお店です。気楽で、安くて、そしておいしいです。
http://www.kyoto-teramachi.or.jp/shop/w094/index.html

 お好み焼きは大阪、という固定観念があるようですが、私は今は京都の方が上だと思っています。某有名店のアルバイトの店員がマニュアルで焼いたお好み焼きを、なんで有り難がって食べに行くのか、その気が知れません。お好み焼きは、店主が焼いてこそおいしいのだと思います。だから、支店を出した時点でそのお店とはお別れです。このお店は混雑しても相席させず、一人で4人席を利用しても苦情を言いません。
 寺町にある「とんとん」は、一人で入ると、すぐさま「カウンターへどうぞ」(熊野神社に近いジャズ喫茶「YAMATOYA」でも同じことを言われました)と言われるし、豚玉を食べたときには、豚肉を探さなければならない有様で、とても星をあげられるお店ではありませんでした。「金儲け」主義があまりに見え透いたお店は、私は好きになれません。

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