京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Jun 1, 2010

鳩山さん・・

 辞めるんですね。お疲れさまと言いたい。

 鳩山さんの「最低でも県外へ」という公約、というか情熱を支えて、実現させてあげられなかった情けない国民の一人として、慚愧に堪えない思いです。
 思えば、「米国と対等の」外交をという総理就任前の姿勢が、いつの間にか歴代の自民党と同じ「奴隷」外交に転落していたのが、何よりの敗因だったと思います。堂々と「沖縄に基地はいらない」とアメリカにぶつかって、最後まで沖縄を護る姿勢を貫いていれば、辞めても爽やかで、歴代首相中希有の名宰相であったのに、と惜しまれます。

 世界の紛争地域を見ていると、ガザ、アフガン、イラク、朝鮮半島、沖縄も含めて、すべて背後にアメリカの影があります。しかも、どの地域でも、アメリカは正面に出ないで、その地域の住民同士を争わせるという汚い手を使っています。ガザではアラブとイスラエル、アフガンやイラクでは宗派間の争い、朝鮮半島では南北の対立、沖縄では鳩山政権対沖縄県民、といった風に。哀しいことです。

 中国やインドが、貧困からの脱出に際して、他国の援助に極力頼らない政策をとってきたことの秀逸さが、今明らかです。金を出せば口も出す、というのは、国家間の付き合いでも同じです。インドは多民族・多宗教国家ですが、ヒンズー教徒とイスラム教徒など宗教間の紛争はありません。イギリスの汚い植民地政策の影響で、独立時に宗教上の争いがありましたが、イギリスを追い出してからは平和です。中国も、アフリカや中南米で、援助や交易を行っていますが、中国が進出している地域で中国が関与してからの国際紛争や住民の争いが起こっている地域はありません。中国は進出する地域の政治や思想には口を出さない、という姿勢を貫いているからです。中国は「他国の人権問題には口を差し挟まない」という基本姿勢をもっています。日本にも戦前から華僑が多くいますが、本国からは「居住する国の風習に順化するように」と指示されています。華僑でも中華人民共和国成立後に、台湾華僑が、本国の指示で反共の政治運動をしたことがありましたが、これも背後にアメリカの影響がありました。

 私たちは時の首相を孤立させるのではなくて、国民の総意として、沖縄の基地を撤去しなさいと、アメリカに向かって!要求をつきつける国民にならないといけないと思います。鳩山さんひとりでは絶対に無理なんですよ、福島さん!

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