京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Jul 20, 2010

全然大丈夫、じゃない

 近頃の怪しげな漢字ブームか、日本語ブームか、一時は「全然」を肯定文で使用することが誤りだというのが定説のようになったのですが、近頃になって、頭の悪い奴らが、得体の知れない用例を引っぱり出してきて、「肯定」にも使えるぞ、と声高に叫び始めています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E7%84%B6

 全然は「否定」語です。勉強していない奴らの言うことを、勉強していない一般人が鵜呑みにして、こうやって言葉は変遷してゆくのです。全然が「肯定」にも使われるようになってしまうのは、もう押し留めがたい傾向になってきています。
 
 そもそも「全然」はもと中国語を起源とする言葉です。その本家中国語では、「全然は否定に用いる語」とされています。」中国語を学んだ人なら、これくらいは常識です。過去の日本人の混乱を引用して、それを正しい用法であるかのように言いふらすのは、言葉を学ぶ姿勢として拙劣です。過去にも、頭のよくいない言語音痴はいたのです。中国からきた言葉を、正しく理解して、使えない奴らだっていたのはいたしかたないことです。だからといって、今更そいつらと同じ過ちを、大声で吹聴してまわる愚は、是非やめにしてほしいと思う。そうやって、こころない学者もどき?の風説に惑わされずに、せめて自分は、「全然は否定の語」と、正しい言葉の学習をしていきたいものだと思います。

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