京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Aug 28, 2010

悪とは

 善は善い、悪は悪い、そんな皮相の認識では、善悪の本当の意味は把握できません。

 新しいものは「悪」として登場します。今の秩序を変えようとするものは「悪」と呼ばれて、差別、迫害されます。そして、悪が暴力で古い秩序を転覆して、新しい秩序を作ると、今度は、もっと新しいものを「悪」として自分が差別する側に転落します。

 資本主義は封建的絶対王政にとっては「悪」でした。土地に縛り付けられた農奴を解放して、自分たちの工場の労働者を確保する必要があったからでした。「自由に」自分の労働を売ることができる貧民が必要だったのです。誰かに雇ってもらわないと食べてゆけない、資本の思いのままになる新しい「奴隷」が必要だったのです。資本主義は流血の革命で誕生したのです。アメリカの奴隷解放だって、黒人たちを土地に縛り付けられた「不自由」から、「自由に」自分の雇い主を選べる資本家にとっての「奴隷」に変えただけです。暗殺されたキング牧師は、「我々はアメリカでは永遠に自由になれない」と言っていました。私の友人のアメリカの黒人も「色が黒いというだけで、ひどい差別を受ける」と言っています。アメリカは数知れない黒人奴隷を雑巾のように殺してのし上ってきた、人類史上最悪の差別国家です。
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-91.htm

 今の日本人だって、誰が一体自由だというのか。会社にクビを切られれば、明日から生きていけない奴ばかりです。会社に許された範囲で、必死で気を遣って、自分のささやかな収入の範囲での「自由」がすべてのみすぼらしい生活です。

 そして資本主義の親玉のアメリカは自分とは違った考え方をするものを、大声で「悪」と呼ばわっています。イラクが大量破壊兵器を持っているとか、北朝鮮の核開発を許さないとか、中国が軍備を拡大しているとか。世界一の軍備をもっているのはアメリカです。世界一大量破壊兵器である核兵器をもっているのはアメリカです。しかも、それを実際使ったのもアメリカです。ベトナム共産党jにアメリカは敗れました。アルカイダにだって、あれだけの兵力をつぎ込んでも勝てないのです。アメリカに原爆を落とされておきながら、そのアメリカの奴隷になって、その核の傘に隠れて、後ろ盾をもたない弱者である北朝鮮に番犬のように吼え続ける日本のみじめな姿は、目に余る。「鬼畜米英」じゃなかったのかよ。

 親の言うことを聞かないから、先生の言うことを聞かないから、「悪い子」と呼ばれても、子供には子供の論理があります。あんたたちが子供だった頃とは違うんだよう、と子供は言っています。政治家や役人がいつも善だと思う人は、さすがにいないと思います。先生だって、親だって、古臭い説教を垂れて、子供たちを苦しめて、その将来への邪魔になっているんですよ。私は悪い子でした。今も悪です。親の言うことは聞かなかったし、自分の親を心底恥ずかしいと思っていた。先生たちにも逆らって、殴られたり、訴えられるぞと脅されたりしました。医師になってからも、上司に殴られたことがある。社会も人間関係も、新しく、善くならないといけないと、ずっと思い続ける、悪い奴なのです。

 つっぱって生きる若者はプチ悪者です。今の賢こぶった社会が、自分に何もしてくれないことを知っています。「反抗」は社会という「善」に対する抵抗です。見ている人は、自分はあんなじゃあない、自分は「善」の側にいる、と安心しています。波風を立てないのが正しい生き方だと飼いならされているのです。
 日本に自分は社会に波風を立てない「善人」だという人がいる限り、沖縄は基地から解放されません。国民の多数が、「悪」の歴史的意味を知って、「悪」と呼ばれることを恐れず、アメリカと、その番犬のような政府に「NO」と言える勇気を持てるようになれば、日本国はそのとき初めて自由で独立した国家になれます。自由とはそういうものです。「悪」とはそういうものです。

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