脳梗塞とワーファリン
私の家系は脳梗塞の家系で、とくに父方は全員この病気で亡くなっています。結構若い人も罹患して亡くなっています。だから自分もやがてはこの病気で死ぬのだろうなと常々考えています。
http://homepage3.nifty.com/mickeym/simin/41noukousoku.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/nousottyu/index.html
で、やっぱりというか、今までに3回その発作を経験したので、その3回目の発作のときの状況を書いてみます。経験者は怖がって、よく大げさに「臨死体験」とか言っていたりもしますが、この病気は単なる老化の一兆候で、おそらく気づかないうちに、小発作なら(隠れ脳梗塞:40代では4人に1人!)どなたも、それと知らず経験されているのだと思います。
http://www11.plala.or.jp/fujinami/Sub02/nou.html
ある暑い夏の夜のこと(脳梗塞は夏の病気です)、台所で両手で何かを持ち上げようとしたときに、いきなり右腕がガクンと落ちました。右腕が突然肩からダラリとぶら下がった状態になって、自分では動かせなくなって、同時に感覚もなくなってしまったのです。(ショック!)片麻痺です。脚には異常がなくて歩行は可、どうやら上半身の発作です。右腕は左手で持ち上げないと、動きません。つねっても痛くない。これは火傷に気をつけないといけないな、と一瞬、妙に冷静に考えていました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2010080302000080.html
そして、パソコンを見ると、どうも視野もおかしい。一部見えていない領域があります。視野欠損を伴っています。何だか視野の右半分が怪しい。
右腕の異常なので、左脳の血管が詰まったな、と考えると、次に心配なのはやはり言葉です。試しに「森のクマさん」を歌ってみました。やっぱり歌えません。言葉にならないのと、音階が怪しいではありませんか。構語障害です。これでは病院に電話もできないなあ、と心細い。「森のクマさん」だった理由はわかりませんが、多分、いつも帝王世界をしながら歌っている歌だからだと思います。
http://www.ne.jp/asahi/ueda/stroke/text2.html#text2-04
外科医生命ここに尽きたか、と思いました。救急車を呼んだ方がいいかな(3時間以内に治療を開始しなければならない、といつも患者さんには言っています)、とも思いましたが、病院へ行って、もののわからない研修医どもに検査ばかりされるのも鬱陶しい限りなので、そのまま詰まった血管の再開通を待つことにしました。実際、症状からどの血管が詰まったのかは分かっていたので、自然に再開通するか否かが、当面最大の問題だと思ったのです。
http://www.ne.jp/asahi/ueda/stroke/text2.html#text2-04
まあ、とりあえず、水分をしっかり摂って、お風呂に入って、血管を広げようと思い、不自由な右手を左手で介護しながら、お風呂の準備をしました。自分でも可笑しかったのは、ひげを剃るのに、右手がないと不自由です。左手を添えて、右手に剃刀を握らせての髭剃りです。鏡に写った自分の顔を見ると、どうも左右が対称でない!
しばらくすると、少し歌えるようになってきたので、まず病院の同僚に電話して、「森のクマさん」を歌って聞かせました。それで何が起こっているのかは了解されて、とりあえず一週間の休暇をとる手続きを頼みます。あとは脳外科をいつ受診するかという問題です。言葉の回復からみて、おっつけ右腕も動くようになると、自己診断して、脳外へは翌朝行くことにしました。そうこうしている間にやっぱり右腕は復旧してきて動くようになり、感覚も戻ってきました。TIA(一過性脳虚血発作)と自己診断しました。
http://johostroke.suffas.com/
翌朝脳外科を受診、症状と経過を説明して、MRIで脳血管の撮影をしてみると、予想通りの脳梗塞の所見です。医師は入院を強く勧めてくれたのですが、それはお断りして、外来と手術以外の仕事を続けながら、毎日点滴を受けることで了解していただきました。結局毎日通院して、患者さんに迷惑のかからないように仕事は続けることにしました。これについては後で院長からきつく苦情を言われることになります。
http://strokeshokuji.lukora.com/
ところで、脳梗塞を発症すると、これは再発の多い病気ですから、今後のために血液をさらさらにする薬が処方されます。私の場合ワーファリンという薬を、1日3錠半、朝食後に服用するよう指示されました。ワーファリンは殺鼠剤で、ネズミが摂取すると網膜の血管から出血して視力が落ちて、腹腔内の大出血で死亡するのだそうです。怖い薬ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%83%B3
ワーファリンは血を固まりにくくする薬ですから、これを服用していると、出血した場合に止血しにくくなります。普段から怪我をしないように、慎重の上にも慎重に用心しなければならないのと、何らかの原因で手術が必要になった場合に、その手術を拒否される場合があります。
実際に私が経験している副作用には次のようなものがあります。
何十年ぶりに鼻血を経験、それもなかなか止血しない。
やたら皮膚が痒い。そして掻くと、血が滲んでくる。
剃刀負けしやすい。
スタバのガラス戸に、夜、戸があることに気がつかず顔をぶつけたとき、左
の眼窩上を打ったのに、右の鼻腔から出血した。
歩くときに足が上がりにくくて、平地でも足が地面を摺って転倒しかける。
一度ハードロックカフェのごく微妙な滑り止めした(!)登り坂で、実際に
激しく転倒しました。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~fine-beat/kusuri.htm
最近の受診時の検査値をみて、先生が「あ、効き過ぎてる。薬減らしますね」と言って、1日3錠に減量になりました。お〜い!薬って怖いですねえ。
http://weltgeist.exblog.jp/10084584/
http://homepage3.nifty.com/mickeym/simin/41noukousoku.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/nousottyu/index.html
で、やっぱりというか、今までに3回その発作を経験したので、その3回目の発作のときの状況を書いてみます。経験者は怖がって、よく大げさに「臨死体験」とか言っていたりもしますが、この病気は単なる老化の一兆候で、おそらく気づかないうちに、小発作なら(隠れ脳梗塞:40代では4人に1人!)どなたも、それと知らず経験されているのだと思います。
http://www11.plala.or.jp/fujinami/Sub02/nou.html
ある暑い夏の夜のこと(脳梗塞は夏の病気です)、台所で両手で何かを持ち上げようとしたときに、いきなり右腕がガクンと落ちました。右腕が突然肩からダラリとぶら下がった状態になって、自分では動かせなくなって、同時に感覚もなくなってしまったのです。(ショック!)片麻痺です。脚には異常がなくて歩行は可、どうやら上半身の発作です。右腕は左手で持ち上げないと、動きません。つねっても痛くない。これは火傷に気をつけないといけないな、と一瞬、妙に冷静に考えていました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2010080302000080.html
そして、パソコンを見ると、どうも視野もおかしい。一部見えていない領域があります。視野欠損を伴っています。何だか視野の右半分が怪しい。
右腕の異常なので、左脳の血管が詰まったな、と考えると、次に心配なのはやはり言葉です。試しに「森のクマさん」を歌ってみました。やっぱり歌えません。言葉にならないのと、音階が怪しいではありませんか。構語障害です。これでは病院に電話もできないなあ、と心細い。「森のクマさん」だった理由はわかりませんが、多分、いつも帝王世界をしながら歌っている歌だからだと思います。
http://www.ne.jp/asahi/ueda/stroke/text2.html#text2-04
外科医生命ここに尽きたか、と思いました。救急車を呼んだ方がいいかな(3時間以内に治療を開始しなければならない、といつも患者さんには言っています)、とも思いましたが、病院へ行って、もののわからない研修医どもに検査ばかりされるのも鬱陶しい限りなので、そのまま詰まった血管の再開通を待つことにしました。実際、症状からどの血管が詰まったのかは分かっていたので、自然に再開通するか否かが、当面最大の問題だと思ったのです。
http://www.ne.jp/asahi/ueda/stroke/text2.html#text2-04
まあ、とりあえず、水分をしっかり摂って、お風呂に入って、血管を広げようと思い、不自由な右手を左手で介護しながら、お風呂の準備をしました。自分でも可笑しかったのは、ひげを剃るのに、右手がないと不自由です。左手を添えて、右手に剃刀を握らせての髭剃りです。鏡に写った自分の顔を見ると、どうも左右が対称でない!
しばらくすると、少し歌えるようになってきたので、まず病院の同僚に電話して、「森のクマさん」を歌って聞かせました。それで何が起こっているのかは了解されて、とりあえず一週間の休暇をとる手続きを頼みます。あとは脳外科をいつ受診するかという問題です。言葉の回復からみて、おっつけ右腕も動くようになると、自己診断して、脳外へは翌朝行くことにしました。そうこうしている間にやっぱり右腕は復旧してきて動くようになり、感覚も戻ってきました。TIA(一過性脳虚血発作)と自己診断しました。
http://johostroke.suffas.com/
翌朝脳外科を受診、症状と経過を説明して、MRIで脳血管の撮影をしてみると、予想通りの脳梗塞の所見です。医師は入院を強く勧めてくれたのですが、それはお断りして、外来と手術以外の仕事を続けながら、毎日点滴を受けることで了解していただきました。結局毎日通院して、患者さんに迷惑のかからないように仕事は続けることにしました。これについては後で院長からきつく苦情を言われることになります。
http://strokeshokuji.lukora.com/
ところで、脳梗塞を発症すると、これは再発の多い病気ですから、今後のために血液をさらさらにする薬が処方されます。私の場合ワーファリンという薬を、1日3錠半、朝食後に服用するよう指示されました。ワーファリンは殺鼠剤で、ネズミが摂取すると網膜の血管から出血して視力が落ちて、腹腔内の大出血で死亡するのだそうです。怖い薬ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%83%B3
ワーファリンは血を固まりにくくする薬ですから、これを服用していると、出血した場合に止血しにくくなります。普段から怪我をしないように、慎重の上にも慎重に用心しなければならないのと、何らかの原因で手術が必要になった場合に、その手術を拒否される場合があります。
実際に私が経験している副作用には次のようなものがあります。
何十年ぶりに鼻血を経験、それもなかなか止血しない。
やたら皮膚が痒い。そして掻くと、血が滲んでくる。
剃刀負けしやすい。
スタバのガラス戸に、夜、戸があることに気がつかず顔をぶつけたとき、左
の眼窩上を打ったのに、右の鼻腔から出血した。
歩くときに足が上がりにくくて、平地でも足が地面を摺って転倒しかける。
一度ハードロックカフェのごく微妙な滑り止めした(!)登り坂で、実際に
激しく転倒しました。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~fine-beat/kusuri.htm
最近の受診時の検査値をみて、先生が「あ、効き過ぎてる。薬減らしますね」と言って、1日3錠に減量になりました。お〜い!薬って怖いですねえ。
http://weltgeist.exblog.jp/10084584/
Labels: 脳梗塞 一過性脳虚血発作 ワーファリン TIA 視野欠損 片麻痺 感覚麻痺 MRI 森のクマさん かゆみ 転倒 殺鼠剤
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