京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Oct 22, 2010

東京:碑文谷の蓮華往生

 東京へ行く目的は、出張ですか? それとも、東京ディズニー・リゾートですか?

 歴史の好きな私の場合は、浦安や台場よりも碑文谷や千住を選んでしまいます。碑文谷の圓融寺は、それは忌まわしい歴史をもつ寺院です。平安前期の開基で、東京では最も古い室町時代に遡る寺院建築を誇ります。元禄年間、圓融寺は日蓮宗のお寺で、法華寺と称していました。この法華寺を舞台にして、怪しげな「蓮華往生」という悪行が営まれます。
http://www.enyuu-ji.com/
http://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/shokai_rekishi/konnamachi/michi/rekishi/nanbu/enyu/index.html

 売り言葉は「蓮華往生」でした。あなたが即身成仏を願うなら、この法華寺を訪ねればよかった。彼らはまずあなたに経帷子を着せます。そして、八葉の蓮華の台に坐らせて、機械でその花弁を閉じるのです。あなたは蓮華の華の中に閉じこめられます。そして、坊主どもが蓮華台の周囲で木魚や鉦をたたいて、大声で読経します。そのとき、蓮華台の下から男が槍であなたを刺し貫きます。あなたは絶叫しますが、外の騒音はそれを掻き消します。見守る人びとには、あなたの絶命の声は聞こえません。蓮華の花弁を開くと、安らかな死に顔が拝まれる、という仕掛けだったそうです。往生料金は一人につき百両ないし二百両だったといいます。
http://www.c-player.com/ad47764/message/20100826?format=time

 このいかさまはお上の知るところとなり、その蓮華往生を仕切って三万両の大金を稼いだ悪僧日奥は遠島処分になりましたが、法華寺は存続します。そして百年後の寛政年間、ふたたび養道という悪僧が、日附という美男僧を看板にして人を集め。再びこの蓮華往生パフォーマンスを実行します。日附の悪行もついに暴かれて、やはり遠島となり、寺は天台宗の圓融寺となります。

 大正時代に仁王門の藪を掘り返すと、人骨のはいった壺が数え切れないほど出てきたそうです。

 が、この話は実話ではないとも言われています。蓮華往生という悪行は実際に下総・上総の寺で実際に行われたそうですが、日蓮宗を弾圧するために法華寺に濡れ衣を着せたものとも言われているようです。

 いずれにせよ、日本の仏教の胡散臭さがプンプンと香る、いやな話です。

 比叡山の千日回峰行は一度紹介しました。仏教徒の中には、真に人びとの幸せと自らの解脱を求めて修行している方もおられますが、その辺でみかける坊主どもは、単なる葬式仏教の商売坊主ばかりです。江戸で、懺悔の気持ちからか、業病からの解放を求めてか、蓮華往生を願った信者に対して、当時の日蓮宗のとった仕打ちの汚さを、今の圓融寺の佇まいからは感じられないかも知れませんが、歴史の舞台を踏むために、訪ねてきました。
http://www.sakai-yusai.com/yougo/main.html

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