売春する小学生
石原慎太郎・東京都知事の、週間ポスト2月25日号(p44)での発言です。
「読売新聞が出した『親は知らない』という本によれば、携帯を使って売春する子供が、小学生でもざらにいるという。300万円、1000万円も貯めて、それを駅のコインロッカーに隠している。こんな風俗は他の国にはまずない。
携帯を持つことで、子供たちの世界は急に広がったのだろうが、そういうコミュニケーションはしょせんバーチャルなもの。そこに自分の写真や、時 にはヌードまで載せて売春の客を探し、手にした金で友達が持っているTシャツを買う、あるいはタレントを追いかけたり贈り物をしたりする。そういう薄っぺ らな満足のために子供たちが売春するという国は日本以外にはありません。
アメリカには国家としてのアイデンティティがある。それは「自由」です。一面ではアメリカン・ドリームというけれど、一方ではものすごい格差社 会でもある。それがアメリカです。フランスの場合には、革命で掲げた自由、平等、博愛がアイデンティティとして今もあり、公の施設ではプレートにして掲げ ている。
では、日本のアイデンティティは何かと問われると、今は「我欲」しかない。金銭欲、物欲、そして性欲。それは衝動的な感情にすぎないが、それを増幅し、媒介しているのが携帯、あるいはパソコンです。テレビでは、温泉、グルメ、お笑いばかり。これは好ましいことではない」
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20110124-OYT8T00334.htm
胸のすく思いのする論調です。マスコミの出版物の受け売りみたいなソースによるところが軽率ですが、現今の風俗を抉り得て痛快です。このような ご意見を拝読するにつけ、石原さんは文学者なのだと痛感します。その世界で生きられたら、どんなに尊敬できるだろうかと思うのですが、政治や外交に関して は、首を傾げたくなる言動が多い、と感じるのは私だけでしょうか。
少女に限らず、売春は珍しいことではないのは、誰もが知っています。ネットの出会い系は、ほとんどが「援助」目的の書き込みです。体を売って金 を稼ぐことに、何の抵抗もない女がワンサといる世界です。少女の売春も、その世界の一部に過ぎません。「簡単にお金が稼げる」ことを知ったら、もう齷齪と しんどいバイトはできないかも知れません。
問題は売春の是非ではないでしょう。先に樋口一葉が、「金を貸す代わりに妾になれ」という男の申し出をきっぱりと断ったエピソードをご紹介しました。そういう問題なのです。
「自分はそういう女ではない」と思っているかどうかなのです。自分というものの価値を、そう見極められないために、自分をゴミタメに捨て去るよ うな女たちは、未来に夢の持てない社会の仇花です。貧しくても、子供たちに夢をもたせてあげるには、どうすればいいのか。目先のうまい食べ物や、ファッ ションや、ブランド商品よりも、今の自分のかけがえのない価値を大事にしていけるには、それなりの「憧れ」が心を熱くする現実が必要です。自分もこうなり たいという現実の雛形が、少女たちには必要なのです。「方便」で沖縄を切り捨てる総理大臣をみていては、夢も憧憬も、心には芽生えないでしょう。
http://macowar.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-a51c.html
「読売新聞が出した『親は知らない』という本によれば、携帯を使って売春する子供が、小学生でもざらにいるという。300万円、1000万円も貯めて、それを駅のコインロッカーに隠している。こんな風俗は他の国にはまずない。
携帯を持つことで、子供たちの世界は急に広がったのだろうが、そういうコミュニケーションはしょせんバーチャルなもの。そこに自分の写真や、時 にはヌードまで載せて売春の客を探し、手にした金で友達が持っているTシャツを買う、あるいはタレントを追いかけたり贈り物をしたりする。そういう薄っぺ らな満足のために子供たちが売春するという国は日本以外にはありません。
アメリカには国家としてのアイデンティティがある。それは「自由」です。一面ではアメリカン・ドリームというけれど、一方ではものすごい格差社 会でもある。それがアメリカです。フランスの場合には、革命で掲げた自由、平等、博愛がアイデンティティとして今もあり、公の施設ではプレートにして掲げ ている。
では、日本のアイデンティティは何かと問われると、今は「我欲」しかない。金銭欲、物欲、そして性欲。それは衝動的な感情にすぎないが、それを増幅し、媒介しているのが携帯、あるいはパソコンです。テレビでは、温泉、グルメ、お笑いばかり。これは好ましいことではない」
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胸のすく思いのする論調です。マスコミの出版物の受け売りみたいなソースによるところが軽率ですが、現今の風俗を抉り得て痛快です。このような ご意見を拝読するにつけ、石原さんは文学者なのだと痛感します。その世界で生きられたら、どんなに尊敬できるだろうかと思うのですが、政治や外交に関して は、首を傾げたくなる言動が多い、と感じるのは私だけでしょうか。
少女に限らず、売春は珍しいことではないのは、誰もが知っています。ネットの出会い系は、ほとんどが「援助」目的の書き込みです。体を売って金 を稼ぐことに、何の抵抗もない女がワンサといる世界です。少女の売春も、その世界の一部に過ぎません。「簡単にお金が稼げる」ことを知ったら、もう齷齪と しんどいバイトはできないかも知れません。
問題は売春の是非ではないでしょう。先に樋口一葉が、「金を貸す代わりに妾になれ」という男の申し出をきっぱりと断ったエピソードをご紹介しました。そういう問題なのです。
「自分はそういう女ではない」と思っているかどうかなのです。自分というものの価値を、そう見極められないために、自分をゴミタメに捨て去るよ うな女たちは、未来に夢の持てない社会の仇花です。貧しくても、子供たちに夢をもたせてあげるには、どうすればいいのか。目先のうまい食べ物や、ファッ ションや、ブランド商品よりも、今の自分のかけがえのない価値を大事にしていけるには、それなりの「憧れ」が心を熱くする現実が必要です。自分もこうなり たいという現実の雛形が、少女たちには必要なのです。「方便」で沖縄を切り捨てる総理大臣をみていては、夢も憧憬も、心には芽生えないでしょう。
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