京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Nov 15, 2010

尖閣諸島は中国領、千島列島はもと日本領

 釣魚諸島(尖閣諸島)問題と、千島列島の領有権についてマスコミや政界が喧しい。領土問題は私たちにはわかりにくく、ついムードで身贔屓のキャンペーンに流されてしまいそうです。

 詳しくはわからないのですが、尖閣諸島はやっぱり中国領でしょう。尖閣諸島という名称自体、古来の日本の命名ではないようだし、文献も林子平の『海国兵談』(1891)しかないみたいです。一方中国側から言えば、釣魚諸島は明の時代にすでに中国領とされており、和冦(14世紀~)に対する沿海防衛区域としてもその中に含まれていたといいますからいけません。わが国で18世紀にやっと文献に、それも英国の文献の訳語として登場する尖閣諸島を、中国はすでに14世紀から釣魚諸島と呼んで、防衛域内に含めています。
http://www.jrcl.net/frame040405n.html

 これに対して、千島列島は確かに日本領でした。
 ところが、第二次世界大戦後のサンフランシスコ講和条約第二条C項で、次の規定があります。
「日本国は、千島列島並びに日本国が千九百五年九月五日のポーツマス条約の結果として主権を獲得した樺太の一部及びこれに近接する諸島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する。」
 日本は千島列島の領土保有権も請求権までも放棄しています。バカみたい。自分から放棄しておいて、今更日本固有の領土だから返せ、と言われてもロシアは面白くないですよね。
 
 ところが第二次世界大戦中の1943年のカイロ宣言で、敗戦国日本の戦後処理について、米英中は「右同盟国ハ自国ノ為ニ何等ノ利得ヲモ欲求スルモノニ非ス又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ非ス」と宣言しています。つまり「領土拡張の意思はない」と明確に述べています。にもかかわらず、アンリかは沖縄を、またソ連は千島を占領してしまいました。この2国の行為はいずれもこの宣言に違反しています。
http://ja.wikisource.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E5%AE%A3%E8%A8%80
http://homepage2.nifty.com/jomako/industrialism/works/sanfran.html

 日本はアメリカの沖縄占領については何一つ抗議さえできませんでした。それどころか、その施政権返還に際しても、時の佐藤売国内閣は、秘密協定で多額の金銭をアメリカに支払わされています。しかも、今なお沖縄はアメリカの半占領状態です。あまつさえ多額の「おもいやり予算」を今なお計上し続けているありさまです。
 他方千島については、わが国は北方領土と称して歯舞、色丹、国後、択捉の4島をわが国の固有の領土として、ロシアの占領を違法と断言しています。これはフランス語で書かれたサンフランシスコ講和条約の条文の、日本語訳(こちらは条約としての効力をもちません)の誤訳に乗じて語られるたわごとです。戦後の国会でも、いずれも日本に領有権のないことを政府が答弁しています。

 千島問題は厄介です。ロシアに領有の合法性はないものと考えられますが、わが国はすでに公に領土権も請求権も放棄したあとです。それだけでなく、沖縄を占領したアメリカには一言の抗議もなしに、未だに基地として広大な土地占有を認めています。ロシアが簡単に千島を返還するわけないですよね。

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