京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Feb 19, 2011

痔の苦しみ

 痔は日本人の国民病と言っていいくらい、罹病率の高い病気です。日本人に一番多い疾病は齲歯(うし)で、2位が痔だそうです。人に言いづらい病気なので、実際に困っている人がわかりにくいのですが、人口の3分の1が痔もちだろうと言われています。痔と言っても、3通りの病態があって、一番多い痔核(いぼ痔)、痔瘻、切れ痔とありますが、ここでは痔核について書いてみます。痔は外科の病気で、診てもらうなら外科を受診することになります。が、痔は妊娠・分娩に伴って発症することが多いので、産科でも診ています。ただいきなり産科を受診しても、専門外と門前払いをくらうことがありますから、産科で診てもらいたければ、前もって受診してよいかどうかを確認して行くのがいいでしょう。

 最近NHKの「ためしてガッテン」が痔を取り上げて、専門家という先生がその注意点を述べていまいたが、ちょっと変というか、この先生は、痔で悩む患者さんのことがわかっていない、と感じました。NHKの悪い癖で、何でもどこかの大学教授を呼べばいいってもんじゃないんだよ、と強く感じたものです。

 痔の原因は直立歩行で、人間以外の動物にはみられない病気です。肛門周囲での血液の鬱滞が原因で、妊娠や便秘などそれを助長する条件が加わると、発病する機会が増えます。NHKに出演された先生は、仕事が立ち仕事か座ってする仕事かには関係ないと仰っていましたが、実際に困っているひとから言わせれば、全く的外れのご意見です。立ち仕事の方が発病しやすいし、辛いに決まっています。

 痔核は忘れたころに再発する病気で、気温の低い時期に発症します。だからまず全身の保温が予防と治療の原則です。冬の病気かと言えばそうでもありません。夏季に冷房の強い職場で発症することは、知る人にしかわからない事情です。夏に薄着をして、冷房に晒されるともうダメです。痔核を発症した場合、座薬を買い求めたり、処方されたりすることが多いようですが、まずは、自分でその痔核を自分の手をきれいに洗って、還納する(押しもどす)のが第一の治療法で、これがすべてです。クスリは要りません。排便後に出やすいので、その度に還納します。自宅にいれば、入浴中にすれば、痛みもなくスムーズです。

 先に書きましたが、寒さが原因になることが多いので、身体の保温を十分にすることです。お尻の周囲だけの保温は無意味で、全身の保温に注意して下さい。朝夕の気温が下がる頃はとくに注意が必要で、寝入りばなはそれほど冷えなくても、朝方に急に冷え込む際は用心して下さい。始めから暖かい服装で眠ることです。会社や電車などの冷房が強い時期には、必ず一枚保温用の衣服を持参することです。外では長時間、重い荷物を持って歩行すると出やすいので、荷物は軽めにして、ときどき座って休むようにするといいでしょう。便秘気味の人は強くきばると出やすいので、普段から排便のコントロールに気を遣って下さい。

 たまに痔から出血することがあって、便器や下着が真っ赤になってびっくりされるかも知れませんが、そんなときでも落ち着いて、指で痔核を還納すれば血は止まります。
 出血の場合は出血する他の病気の可能性があるので、痔核と関係なく出血する場合や、くり返す場合は病院で相談してみる必要があります。痔の出血は鮮血のことが多く、痔核を還納すると止まりますから、慣れれば自分でもわかります。

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