桜餅
春の訪れは、三寒四温と言われ、寒暖を繰り返しながら、徐々にというのが常です。関西では「奈良のお水取り」(東大寺二月堂修二会)が過ぎると春にな る、とも言われますが、まだその頃は風も寒く、春の雪が降ったりもします。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、春分を過ぎるまでは、まだ肌寒いこと もしばしばです。人によっては、「比良八講」(比良八荒)が終わらねば、本当の春は来ないとも言います。まさに春風踏脚です。
http://narashikanko.jp/j/ivnt/ivnt_data/ivnt5/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E8%89%AF%E3%81%8A%E3%82%8D%E3%81%97
春が近づくと、和菓子屋さんに桜餅が並びます。関西では、関東風の小麦粉を使用した餅と違って、桜の葉の塩漬けを巻いた道明寺餅(ちょっとお高 くなります)とも呼ばれるものが一般で、ほんのり桜の香がして、春を感じさせます。あの匂いは、桜の塩蔵葉の発するクマリンによるものだそうですが、クマ リンは肝毒性があると言われ、食品添加物としては認められていません。巻いてある桜の葉を、一緒に食べる人と、剥がして捨てる人がいますが、どちらでもい いようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E9%A4%85
桜餅と言えば、甘党だった川端康成先生がお好きだった、墨堤の向島長命寺桜餅が有名です。長命寺は三代将軍徳川家光の命名で、先は乗泉寺といっ たそうです。乗泉寺は、鷹狩り中の家光が体調を崩し、寺の井戸水で薬を飲んで回復したことから命名したという由緒あるお寺です。この寺の山本新六という寺 男が、ある日桜の葉を集めて塩漬けにし、その葉で餅をくるんで売ったところバカ受けして、江戸中に広まったとのことです。
http://www.tokyo-kurenaidan.com/sumida1.htm
しかし、こと和菓子のこととなると、京都も負けてはいません。桜餅の元祖は京都にあり、という説もあります。現在では伏見区にある、本町街道沿 いにあった京御菓子司「桔梗屋」にはすでにすでに天和3年(1683)には売られていたということです。当時この街道には伏見稲荷の参拝者相手に、数多く の茶店や菓子屋が軒を並べていたもようです。
http://www.sakuramochi.jp/history/index.html
5月のお節句に食される柏餅は柏の葉を、奈良の柿の葉寿司は柿の葉を巻いてあります。柏餅の葉はさすがに食べたことはないですが、以前、あの柿 の葉を、ひょっとして食べられるのでは、と思って、お寿司と一緒に食べたことがありましたが、葉の硬さに目を白黒させたものです。桜餅の葉と違って、食べ るようには作られてはいないようです。
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春が近づくと、和菓子屋さんに桜餅が並びます。関西では、関東風の小麦粉を使用した餅と違って、桜の葉の塩漬けを巻いた道明寺餅(ちょっとお高 くなります)とも呼ばれるものが一般で、ほんのり桜の香がして、春を感じさせます。あの匂いは、桜の塩蔵葉の発するクマリンによるものだそうですが、クマ リンは肝毒性があると言われ、食品添加物としては認められていません。巻いてある桜の葉を、一緒に食べる人と、剥がして捨てる人がいますが、どちらでもい いようです。
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桜餅と言えば、甘党だった川端康成先生がお好きだった、墨堤の向島長命寺桜餅が有名です。長命寺は三代将軍徳川家光の命名で、先は乗泉寺といっ たそうです。乗泉寺は、鷹狩り中の家光が体調を崩し、寺の井戸水で薬を飲んで回復したことから命名したという由緒あるお寺です。この寺の山本新六という寺 男が、ある日桜の葉を集めて塩漬けにし、その葉で餅をくるんで売ったところバカ受けして、江戸中に広まったとのことです。
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しかし、こと和菓子のこととなると、京都も負けてはいません。桜餅の元祖は京都にあり、という説もあります。現在では伏見区にある、本町街道沿 いにあった京御菓子司「桔梗屋」にはすでにすでに天和3年(1683)には売られていたということです。当時この街道には伏見稲荷の参拝者相手に、数多く の茶店や菓子屋が軒を並べていたもようです。
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5月のお節句に食される柏餅は柏の葉を、奈良の柿の葉寿司は柿の葉を巻いてあります。柏餅の葉はさすがに食べたことはないですが、以前、あの柿 の葉を、ひょっとして食べられるのでは、と思って、お寿司と一緒に食べたことがありましたが、葉の硬さに目を白黒させたものです。桜餅の葉と違って、食べ るようには作られてはいないようです。
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