京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Apr 27, 2010

アルビノーニのアダージョ

 Jeugia さんは京都市にあるCDショップです。京都では、パンは志津屋さん、コーヒーはイノダ、CDならJeugiaさんという風に、老舗があります。あまり大きな街ではないので、お店も多くないということもあるのでしょう。

 買い物をしてJeugia さんのポイント・カードが期限切れで失効していることに気がつきました。カードは満点です。「これ、もう期限切れでダメですよね」と店員さんに申し出たところ、「はい、期限が切れていますね。でもいっぱい貯まってるようですから、値引きしておきます」と言ってポイントを使わせて下さいました。名ばかりのポイント・カードの多いご時世に、つまらないことのようですが、感動しました。
 因みに、Jeugia さんの三条本店では、四月の金曜日の19時から、三階でジャズライブをしています。入場無料!です。
http://www.jeugia.co.jp/info/shop/sanjo.html

 で、買い求めたCDは2枚。一枚は、有名なアルビノーニのアダージョですが、演奏が珍しくギター・デュオのものです。長年探し求めていた一枚だったので、見つかってうれしかった。この演奏は、それ自体とても好きなのですが、始めて聴いたのは何年も前のことです。ある喫茶店のBGMに流れていたのですが、隣のテーブルでコーヒーを飲んでいた若い女性が、ポロッと「この音楽止めてほしい、寂しすぎる」と呟いていたのが胸に突き刺さった記憶が、今も鮮明です。(MMKK-7024)
http://www.youtube.com/watch?v=mz4dpbk8YBs

 買い求めたもう一枚は、ご存知の方も多いと思いますが、Doubleというグループ?のもので、「Mellow」というアルバムです。Doubleというのは、もともと姉妹のグループだったように思いますが、何でも作詞を担当されていた妹さんの方が夭折されたために、姉のTakakoさんが一人で?続けておられます。テレビの「美人時計」という深夜番組で流れていた折に、その歌声に目覚めさせられて、最後まで聞き惚れてしまったというのが、はまったきっかけです。近頃の若い歌い手にはない、深い感情表現が秀逸と感じて、翌日すぐに買いに走ったものです。
http://www.youtube.com/watch?v=O5XgVEWrssg
 始めて聴いて、これだけ感動したアーティストとアルバムは、Dr.John の「City Lights」以来の出来事です。
http://www.youtube.com/watch?v=LymDil2j8GI

 実はもう一枚、店頭の在庫になかったものをオーダーしました。岩崎宏美さんのアルバムで、チェコ・フィルと競演したもの。彼女の歌唱力と、燻し銀のようなチェコ・フィルとのマッチを期待してのお買い求めでした。
http://www.youtube.com/watch?v=WG_q40cVhkM

 ショップでは流行の「アバター」のDVDを大々的に宣伝しています。そこでレジで、「アバター」ってどういう意味? と訊いてみました。が、店員さんは案の定、うっと詰まって、「ちょっと待って下さい」と言ってそのままでした。意地の悪いおじさんでした。
 
 {注}avatar:{インド神}(神仏の)化身、権化.(三省堂、New Concise English-Japanese Dictionary 第24版)

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