京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Aug 30, 2007

恋、身を捨ててこそ


  恋は盲目と言われます。恋をするには、大きなエネルギーが必要です。恋は真に若い心にしかできません。恋に明日はありません。恋は食べられません。明日 が保障されて、明日も食べてゆけることを求めるなら、結婚するしかありません。それを求めるなら、もう恋をする能力はなく、恋をする資格はありません。恋 は幼い小鳥のようなものです。恋を維持し、恋を育てるには、そのための静かで、不屈の決意が必要です。その小鳥を守り抜くためには、まず自分に、自分の力 だけで生きてゆく力を蓄えなければなりません。恋はその人の人間を試す、試練となります。
 19才は素晴らしい年齢だと思います。子どもではな く、また大人でもない。前途にあらゆる可能性が見え隠れして、冒険にみちた毎日が待っています。大抵 の人にとって、ここで人生の大半が決するのかも知れません。本当の自分を見つけることが、その根本だと思います。自分は、本当は何を求めているのか?まだ 失敗の許されるこのときにこそ、試しておきたい。
 本当になりたい自分ではなくて、なりうる自分で妥協する、それが大半の人の人生です。先のこと をいろいろ考えて、計算して、どう転んでも無難に切り抜けられるように、つまりは、自分の成績で入れる大学を選んで、それなりの会社に就職して、愛はとも かく、金蔓を確保するための結婚にすがりついて・・それが人生。寂しすぎる。
 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」世阿弥の言葉です。昔の日本人は素晴らしい言葉を残しました。そのように生きる人も多くいます。自分に対して、恥ずかしくない生き方をすることこそが人生の目的で、他人の評価はまた別のことだと思います。
 先のことは考えず、本当の自分を、力の限りに生き抜く、若さと情熱を持てる人になりたい。
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