京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Feb 10, 2008

女の半生


  日本の女性の半生は、私に主観では、みなよく似ています。ある日本の政治家が「女性は子供を産む道具』,のような発言をして問題になりましたが、結局そ のような半生をおくる方が多いように思えます。嫁ぎ先によっては、結局嫁という労働力として、子を産み、家事をし、家業に従事し、病める家族の看病を任さ れる・・、所謂嫁という半生が前途に待っているように思えてなりません。

女の半生1
 見栄えのいい職場に就職する。声をかけられ たイケメン(憧れのガイジンだったり?)と交際するが、恋なんて一時の流行病と思い知り、手堅い、無難な男と 結婚を決意。お局と言われる前に寿退職。嫁ぎ先では姑と適当におつき合い。子供を産んで、子育てと家事に専念。やがて子供の学校でのトラブルやお受験など に四苦八苦。輝きのない無難な夫との無難な生活に諦念。これが女の幸せだと自分に言い聞かせる。子育て後は専ら主婦仲間とランチ、おしゃべり、旅行、買い 物。ときに出会い系でちょと火遊びをしたりすることもあるが、現状維持主義の臆病からは逃れられない。夫の家族(今では自分の家族)が病に伏したら、嫁の 務めの看病生活。老境に入り、やっと夫が死んで、初めてすべての柵から解放され、ため息をつく。

女の半生2
 勉強して初志貫徹、 志望の職につく。恋はするが、納得のいかない結婚はパス。ひたすら仕事と趣味に生きる。未婚の母になることもある。仲のよかった友人 は、結婚なんてとか言っていた奴らが、年頃になると冷たい笑顔を残して、次々に結婚。人間はひとりでいきてゆくものだと、思い知らされる。

女の半生3
  親の思い通りにいい子で成長し、真面目に勉強して、進学、就職。バラ色の人生を予感する。見合いで優しい男を探して、釣り合いのいい家に嫁入り。嫁ぎ先 のしきたり通りに、嫁として姑の指導を受け、嫁いだ家に尽くす毎日。夫は姑にも優しく、嫁と姑の仲には口出ししない。信じるものは自分だけ。優しい男の狡 さを噛みしめる。諦めて、家事、親戚付き合い、子育てに専念。たまに実家へ息抜きに帰って、愚痴を言うこともあるが、結婚とはそんなものだと諭される。成 人した子供たちが自立し嫁をとる時、自分があんなにいやだった姑になっていることを自覚。

 実は、素晴らしい人生を送っておられて、心から尊敬する女性も、また多くいるのですが、今後に、就職、恋愛、結婚、子育て等、女に半生の重要なイベントを控える女性が、本当に自分らしい半生を遂げられればいいのにと、祈る気持ちでいっぱいです。
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