いまさらと言おうか
中国語検定試験を受けました。4級と3級を同じ日に受験して、両方合格でした。医師国家試験以来の受験で、まあストレスフルでした。
入学試験や英検など、日本の語学試験に比べて「厳しい」という印象です。基礎をきちんと身につけていないと難しい。とくに、ヒアリング試験が厳しくて、ヒアリングと筆記とそれぞれ100点の配点ですが、両方に足切りがあって、4級だと60点、3級だと65点がそれぞれ基準点で、筆記で90点とっても、ヒアリングが基準点に充たないと落第になります。
中国は言わずと知れた試験の本場です。「科挙」は随の煬帝が、貴族が独占する官僚の地位をひろく一般に開放して人材を確保するために採用してた制度でした。競争率は3000倍で、わが国の現行の公務員上級試験など足下にも及ばない難関です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E6%8C%99
日常的に中国語に接する機会のない受験のため、ヒアリングの勉強には苦労しました。テレビの中国語講座もいいのですが、最近は週に一回の放映で、しかもビジネスに重点がおかれているため、検定の合格には極めて不十分です。英会話の放送は本当、馬鹿みたいに放映されているのにと悔しい思いです。わが国の近隣諸国軽視の実情を思い知ります。
街を歩いても、アメリカ人はインテリジェンスが低いので、こちらが日本人とわかっているのに英語で話しかけてきます。まだ戦勝国気分です。アメリカにへつらう企業や政治家が多いのも、わが国の奴隷性をよく示しています。
中国人は話しかけてくるときに、必ず日本語を使います。中国語が普及していませんから当然ですが、外国で生活する最低のマナーをわきまえているものと考えます。その中国人に中国語で答えてあげると、一気に表情が和らいで、国際親善気分です。
とりあえず、簡単な通訳レベルの2級を年内に達成するのが目標ですが、2級は段違いに難しいので、またまたストレスです。
大連と重慶からそれぞれ来た留学生と話しましたが、やはり日本のラーメン、餃子はまずくて食べられないということでした。何度か中国旅行をしただけの私でもそう思います。あのギロギロのスープをよく飲めるなあと言っていましたが、いかにも健康に悪いラーメンに行列を作っているありさまは、本当ばかみたいです。餃子も餃子で、皮といい中身といい、中国の餃子とは大違いで、あれを餃子だといってよく売れるなあとあきれます。
中国と中国の文化について、お隣の国であるにもかかわらず、私たちはほとんど何も知りません。中国人といえば自転車に乗っていると思っていたり、中国には自由がないと思っていたり、「サムライ・芸者の日本」並の知識で国際問題を話す日本人を見ると、とても恥ずかしくなります。口を開けば他人の悪口か自慢話、という日本人に多いタイプは中国人にはいません。中国人は他人の悪口を言わず、また政治的な発言をしません。すぐに他国の、それも自国より劣っていると勝手に判断している国の政治に口を出すのは日本人の無教養の典型です。
http://www.cnta.jp/
厳しい中国語検定を受けてみて、中国の若い人たちが、日本の大学生とはちがう、本当の勉強をしていることを思い合わせるだけでも、勉強になります。
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