京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

Name:
Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Jan 31, 2011

Softbankで休日を - 見守りカメラ?

 「ティファニーで朝食を」をまねるわけでもないですが、Softbank で休日を過ごしてしまった。
梅田の Softbank を襲って、宮崎店長相手に午後2時から7時まで、長〜い商談でした。まず入口でコイン掴みをやっていて、きっちり100枚掴み上げると景品がもらえます。 110枚でした、が、何とかかんとか言って、しゃべるお父さんの人形をゲット。そう言えば、数年前も、同じところでプーさんのぬいぐるみを、無理無理当た るまでトライさせてゲットしたことがあったっけ。
http://www.tele-nisi.co.jp/shop/shop/014_umedachuuou/index.cgi

 そもそも、使用中の Nokia の調子が悪いので相談(苦情?)に出向いたのでした。 Nokia が好きで、初代と2世代を使っていたのですが、初代は全く使用不可になり、第2世代はカメラが使用不能になり、通話中いきなり切れるという症状が出てい て、不愉快だと訴えたのですが、 Nokia はすでに、Softbank での取り扱いがなくて、初代機種はすでに修理期限を過ぎているとのこと。話している間にインターネットのデヴァイスが新しくなって無線になっていることを 知らされて契約。無線ですから、複数台のパソコンで同時にネットに繋げます。もちろん iPhone も繋げるので、iPhone のネット使用料がお安くなります。

 次に写メできるフォトフレームが今評判だとのことで、これまた契約。また店内で不思議なものを見つけて、尋ねるとこれが見守りカメラで、出先か ら家のペットの様子を携帯で監視できるカメラです。ペットの声は聞こえませんが、こちらの声は聞かせられるとのこと。形が猫型で可愛い。で、これも契約。 それと Nokia が通話不可になっては困るので、別の会社のものを一台契約。結局4台分の契約をさせられる羽目になってしまった。参考までに、デジタル・フォトフレームは すでに他社もまねていますが、見守りカメラは、まだ Softbank だけです。テレビなどで宣伝が入ると一気に売り切れますから、欲しい人は今のうちにどうぞ。
http://mb.softbank.jp/mb/mimamoricamera/
http://mb.softbank.jp/mb/PhotoVision/

 以前 DOCOMO を使っていたことがありましたが、 DOCOMO お父さんはもとより、プーさんもくれなかった。せこいかな?それに店員が役人風の上からの応対をしてきて、気分悪かった。 Softbank は今回も、待っている間も、商談中もペットか缶だけど、お茶を出してくれました。ご飯は出ません。今回は長かったので、2回おかわりを持ってきてくれて、 「よしよし」と思わせられて、結局はもっと強く縛りつけらる結果になってしまった。そう言えば、iPhone を契約したときは、コイン掴み取りのキャンペーン中で、1円玉から百円玉までいろいろのコインを掴み取るわけで、3000円くらいもらったことがありまし た。今回は新規契約で、1万5千円のJCBの商品券をゲット。ついでに、ディズニー携帯新規でくれるミッキーとミニーの縫いぐるみストラップも無理無理も らってしまった。悪いお客です。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37375.html

 ちょっと前まで、京都のあるショップでは、 Softbank に乗り換えると地デジテレビか2万円の商品券をくれるキャンペーンをやっていました。それが、1台なら20インチだけど、2台、3台と増えるとテレビも大 きくなります。商品券も4台で8万円分でした。 Softbank は支店同士でも競争が厳しいようです。それチャンスですよね。

Labels:

Jan 28, 2011

青い目の舞妓体験

 1月22日の土曜日、ドイツから来ている女性医師の、京都一日観光案内を仰せつかりました。20台後半(と思いました)で独身です。さて、どちらにお連れしたらいいか?さすがの観光都市京都もシーズン・オフで、派手な見所はありません。まず脳裏を掠めたのは、平凡ですが金閣寺か清水寺でした。そこで間接的に、金閣寺を案内しようと思うが、彼女はどんなところへ行きたいのかと尋ねてみると、金閣寺は以前京都に来たときに行ったことがあるというお返事でした。でも、こちらに気を遣ってか、綺麗なところなので、もう一度行ってもいいという。

 医局で朝9時に待ち合わせて、まずはイノダ四条店へ行き、朝食を摂りながら直接、どんなところが見たいのかを尋ねてみると、Shinto Shrine(神社)を見たいというお返事です。「う、これは素人臭くない」と思いました。彼女は寺と神社はどう違うのか、と尋ねてきました。単純で初歩的ですが、京都観光をデザインするにあたっては根本的な問題を含んでいます。私は、「寺は死者の眠るところで暗い、神社は神を祀るところで明るい、神社へ行くのはいい選択だ」とお答えしました。
http://www.inoda-coffee.co.jp/shop/4jo.html

 山城の国一宮の下鴨神社をご案内しようと決めて、まずイノダさんを出て、野生の勘に頼って錦市場へお連れしました。当たりでした。彼女は魚屋さんや乾物屋さん、漬物屋さんなど、どのお店にも興味があるらしく、質問攻めです。鱈の白子や、奈良漬けを見て、これは何だと訊いて、写真を撮っています。目がギラギラ輝いている。「私ここ大好きです」と超のつくお気に入りです。最たるものは、たなかさんという和菓子屋さんで、一個70円の可愛いお菓子を12個選んで箱詰めにしてくれるセットを、嬉々として一個一個選んでいるすがたは、外国人でも医師でもなく、一人の少女でした。「同じだんだなあ」と思いました。
http://www.kyoto-nishiki.or.jp/

 東京ディズニーランドや木曽路・馬籠宿など、観光の定番のようなスポットは、その実、お金をかけて設えたテーマパークです。馬籠宿は、燃えてしまった宿場街を観光用に歴史風土風に作り直したものです。金儲けのための施設で、案の定金を使って、旅をさせられて帰ってくるのが、私たちの、旅行代理店に仕組まれた旅の実像です。

 旅の醍醐味は、訪れた土地の、歴史とありのままの姿だと思います。錦市場の普通の和菓子屋さんで、ドイツの若いお医者さんが買い物をしている姿に、300年にわたって、京都の町の人たちが食べているお菓子を仲立ちにして、二つの文化の出会いを見た思いでした。
 
 お連れした糺の森と下鴨神社は、かたや平安京以前からの原生林であり、一方も平安京以前から賀茂族という渡来人の信仰した神社です。京都以前の京都の歴史と自然に、直に触れる旅として秀逸です。彼女は神社にあった絵馬に目を奪われて、「これはなにですか」と尋ねてきました。鋭い。日本人の観光客なら、この質問はないと思います。絵馬は絵馬だからです。実はその昔、人々は神社に生きた馬を奉納していました。それがいつしか、本物の馬ではなくて、絵に描いた馬、だから絵馬を代わりに奉納するようになっていきます。そんな歴史を彼女は知ることになります。
http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
http://www43.tok2.com/home/kyoto/maple/07-rakuchu/tadasu/maple.html

 また神社で手に入れることのできる破魔矢を見て、「この矢はなんですか?どんな意味があるのですか?」とのお尋ねです。実は火雷命という神の化身だったのの伝説に基づいています。玉依姫が鴨川で禊をしていたところ、上流から丹塗りの矢が流れてて、その矢を床の間に飾っておいたところ、その矢が男に化け、玉依姫は懐妊し、賀茂別雷命(カモワケイカズチ)を産むことになります。下鴨神社は正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)、上賀茂神社は正式に賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)といい、両方合わせて加茂神社です。。だから賀茂神社では、ご神体としての矢を授けていつのです。
http://www.ffortune.net/spirit/zinzya/kami/kamowake.htm
 
 下鴨神社といえば「加茂みたらし茶屋」をはずせません。神社から下鴨本通を渡ったところにある茶屋でいただく元祖みたらし団子が彼女のお気に入りでした。「おいしい」と言って、たれまで舐めてしまう気に入りようです。後日も、「団子すきです」と言っていたので本当でしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E5%9B%A3%E5%AD%90

 下鴨神社の後は、西陣へ。上七軒にある「おっふぃす勝ふみ」へご案内しました。京都最古の花街である上七軒で、かつて超売れっ子芸妓だった勝ふみさんのスタジオで、舞妓・芸妓体験できます。所要時間は約2時間。貸スタジオというだけあって、各回1組限定です。勝ふみさんは現在現役の芸妓さんではないですが、呼べばお座敷にも出てくれるそうです。垢抜けして、気っ風がよく気持ちのいい美人とお見受けしました。実際の変身スタジオでは、当日は娘さんのあやちゃんを含め三人がかりでの悪戦苦闘です。本物の芸妓さんが、本物の小物、着物を使っての変身です。変身途中の撮影は自由で、舞妓さんや芸妓さんのお話をしながらの2時間です。仕上がりは非の打ち所のないもので、本人はしんどかったと後で述懐していましたが、異文化との出会いに心から満足されていました。鬘、衣装は重くて15kgを超えるとかで、素人が外で歩くのは難しいとのことで、当スタジオではお散歩はできません。祇園などで、変身後街を歩いているのを見かけますが、見るからにチャラチャラしたニセモノで、チンドン屋みたいで、恥ずかしい。そもそも本物の舞妓さんでも、この衣装を着るのは長い修行のあとで、素人がその日に、その衣装で歩き回るのは無理だと、きっぱりと厳しい。上七軒花街のしきたりを感じるひとときでした。
http://maikotaiken-katufumi.com/
http://www.flickr.com/photos/7294954@N02/5384651986/

Labels:

Jan 24, 2011

誓文払い

 女性の好きなもの、と言ってはお叱りを受けそうですが、男の私もデパ地下で半額札が貼られると、別に欲しくもないのに買ってしまい、結局冷蔵庫のデッドストックになって、期限切れで捨てるはめになったことも一再ならずあります。普段が貧乏暮らしで、我慢が日常ですから、値引きとか、~%オフという広告には、敏感になってしまっているのでしょうか。ひところ今をときめく安手の衣料品店などで、おばさんが両手いっぱいに商品を抱えているのを見ると、感動を覚えたものです。
 
 最近樋口一葉にはまっています。一葉は貧しかったため学歴はありませんでしたが、幼少からお人形などで遊ぶ女児ではなかったようです。早くに亡くなった父が教養のある御仁だったので、家にあった漢籍を片っ端から読み漁ったといいます。実際彼女の作品を読んでも、これが満足に教育を受けていない、しかも女性の文章とは信じられないくらい毅然としています。一葉記念館が所蔵する彼女の自筆文書を見ても、実に達筆で、その字に惚れてしまいます。一葉は女手で、母と妹を養っていかなければならなかったため、いつも借金地獄に喘いでいました。いやいや、喘いでいたというのは正しくないかも知れません。親戚、知り合いを問わず、とにかく借金癖で、しかも返さなかったといいますから驚きます。借金を申し込んで断られたり、一度貸すと言っておきながら途中で貸し渋ったりしたら、一葉も母も、とにかくその相手を悪し様に罵っていたようです。金があるなら、困っている者を助けるのは当然と思っていたようです。身勝手なようですが、気持ちがいい。まあ、そういう時代だったのでしょう。ある時金を貸すかわりに妾になれと言われたことがありましたが、その場できっぱりと断ったといいますから、むしろ頭が下がります。一葉はその同じ男に再度、再々度の無心をしていますから恐れ入ります。一葉は数々名作を残しましたが、報われることなく、結核のため24歳で生涯を終えてしまいました。残念です。

 バーゲンですが、京都四条通り商店会が毎秋、「誓文払い」というバーゲンの元祖みたいなセールをやっています。もともとは源頼朝の手下が京にいた義経を討ち損じて、冠者殿社に、「忠義のために偽るものの罪を問わぬよう」と願をかけたのが始まりだといいます。
http://www.kyoto-shijo.or.jp/kanjaden/index.html
 その後、仕事上やむなく嘘や空約束をする商人たちが、その不徳の罪を神に許してもらうために、冠者殿社にお参りするようになり、商品を安く提供するようになったのだそうです。この風習は花街や水商売の世界にも伝播して、普段から恋文だの、空約束などで、男たちを騙していることへの罪滅ぼしをするのだそうです。その際、言葉にせず、黙って祈らねばならないそうで「無言詣」と言って祇園祭の頃に、早朝などに綺麗どころが参っているのを見かけることがあります。
http://everkyoto.web.fc2.com/report82.html
 デパートのバーゲンと言えば、バブルの時分など、殺しあうばかりに混み合ったものでした。でも、よく見ると、バーゲン用に準備した粗悪品ばかりであったりします。有名スーパーにお店を出しているある陶器屋さんの話では、半額セールのときは、あらかじめ商品価格を二倍に値上げしておいてから、当日半額にするのだとのことでした。道理で半額でも安くないことが多いですよね。でも、それでは「誓文払い」にはなりませんね。

 農業が国の基幹産業であった当時、商業は何も生産せず、ただ利を貪るものとして、卑しい渡世だったようです。売るためには嘘のひとつも言うのは常で、その罪滅ぼしが誓文払いでした。京都の商店会の取り組みはその誓文払いの雰囲気をよく伝えていて、ついほろりと相好を崩してしまいます。 

 みみっちい話ですが、先に、京都の十字屋さんが、期限切れのポイントカードを、「うちでお買い物して下さっているのですから」と言って、快く使わせてくれたことを書きました。最近同じ十字屋さんで1980円のCDを買い求めたのですが、通常1000円で1ポイントですが、2ポイントつけてくれていて、ささやかに感動したことがありました。商売は常々人を騙しているのだから、という「誓文払い」の思想が、ちょっぴり匂ってくるエピソードです
http://www.jeugia.co.jp/

Labels:

Jan 1, 2011

明けましておめでとう

 大晦日に京都は大雪で、金閣寺が美しかったようです。雪は余分なものを覆い隠してくれるので、非日常の世界を楽しめます。特に金閣、銀閣の雪景色は絵に なります。近畿北部ではまだ雪の予報ですから、三箇日も降る可能性があります。
http://www.flickr.com/photos/7294954@N02/3179162694/in/set-72157600994925129/
http://www.flickr.com/photos/7294954@N02/3181999444/in/set-72157600994925129/

 大晦日は、とにかく混雑します。混雑を避けてという方には、京都最古を自任する上賀茂神社がお勧めです。京都四条河原町から、市バス4番、また は46番で終点です。道路状況によりますが、40分くらいかな?境内が広いので、混雑を感じません。露天が少ないのも特徴で、夜店の匂いはありません。数 年前から大根炊きの露天が出ていますが、これがおいしい。最近では、初詣の楽しみのひとつです。同社では可愛い木製の馬みくじが名物です。500円です。
http://www.kamigamojinja.jp/

 京都へお参りにお出かけの際、休憩は四条木屋町のフランソア喫茶室(075-351-4042)か、四条高倉の大丸西隣地下の喫茶店「イノ ダ」(075-221-2604)がお勧めです。いずれも京都の老舗で、コーヒーも他の軽食等も、美味しくて信頼できます。
 フランソアは四条木屋町で、高瀬川の西側を下ったところ右手にあります。景観に配慮して看板が小さいのが京都のお店の特徴です。大晦日と元旦は お休みで、10時から23時までの営業です。
http://www.francois1934.com/

 イノダの四条支店は大丸の西隣のビルの地下一階と地下二階にあります。地下一階が喫煙可で、地下二階は禁煙です。地下一階のお店の営業時間は9 時から19:30です。数日前9時前にお店に着いてしまって、外で待つのかと思っていると、お店は開いていて、開店まで店内で座って待たせてくれました。 メニューでは11時までの朝食がお勧めです。サンドイッチとオレンジジュース、コーヒーで600円です。使用しているハムが美味しい。茅ヶ崎の「ハム工房 ジロー」のボンレスハムを使用されています。普段得体の知れない肉から作った添加物満載のハムを食べていると、あれっと思うかも知れませんが、このお店の ハムを食べると、もうコンビニやスーパーのハムは食べられません。他にこのお店のカレーピラフとキノコのポタージュは絶品です。メニューには使用している 食材のすべてについてその産地を明記してあって、子供さんにも安心ですよ。
http://www.inoda-coffee.co.jp/shop/index.html
http://www.inoda-coffee.co.jp/shop/4jo.html

Labels: