京の路地から From Kyoto with Love

Why don't you visit Kyoto to meet something new? 京都は私の空気、水のようなもの。新しい京都、古い京都。その中で、日々綴った、現代の枕草子。

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Location: 京都市, 京都府, Japan

悪戯な好奇心の猿一匹、飼っています。Keeping a curious monkey in my mind.

Nov 30, 2009

東京:殿様「Cafe 1894」と下町「とんき」

  11月27日(金)にふと思いついて東京へ行ってきました。第一の目的は、新宿駅東口にある「カフェ・ベルク」を見に行くことでした。東京に着いた 22:00頃に行ったのですが、門前市をなす盛況で、驚きました。主力のコーヒーはさすがに美味しくて、マックやスタバには一線を画します。翌朝店主の井野さんにご挨拶(コーヒーを飲んだだけでご挨拶もないですね)したのですが、そのまた翌朝訪れると、今度は副店長の迫田さんから、それも向こうからご挨拶を頂戴して、驚きました。何故、わかったんでしょうね。
http://www.berg.jp/
 
 ついでと言っては失礼かも知れませんが、28日には丸の内と目黒へ出向いて、丸の内の三菱一号館にある「Cafe 1894」(03-3212-7156)と目黒で有名なトンカツの「とんき」(03-3491-9928)へ立ち寄りました。
http://www.worldwidecafe.net/cafe_j/1894/index.html
http://r.tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13002040/

 商品の質をなによりも重視する「カフェ・ベルク」と同じく、「とんき」のトンカツはさすがのひと言でした。衣が固めで薄いのは好みの別れるところだと思いますが、テーブルにトンカツ・ソースが置いてあり、定番の刻みキャベツはおかわり自由です。驚いたのは定食に豚汁がついていたことで、東京ではトンカツを食って豚汁を飲んでるんだ、という点でした。
 このお店は作家の池波正太郎先生のご贔屓で、今も芸能人たちにも支持されて、健在です。お店のサービスが秀逸と感じて、ここにご紹介しました。まず、広いオープン・キッチンを囲むコの字型のカウンターで、壁沿いに待ち客のための椅子が並んでいます。お待ちのお客さんは、別に順番に関係なくどこにかけて待ってもいいのですが、主はその順序と人数を正確に覚えていて、的確に席へ案内します。カウンターの中のキッチンはとても清潔で、塵ひとつ落ちていないのには驚きです。おかわりのキャベツは、タイミングよくサービスに回ってくるので、こちらから声をかける手間はありません。食べたものが美味しかったというだけでなく、気持ちよく食事ができた、ということはこのようなお店にとっては死活とも言える問題だと思います。狭くて、ギュウギュウ詰めの「カフェ・ベルク」へ、しつこく通うお客さんたちを引きつけるものも、同様の居心地のよさだと思います。

 もう一軒の丸の内の「Cafe 1894」は居心地の悪さの典型と思ったので、ここに紹介します。まず、人気店なのか、近辺にお店が少ないからか、待ち時間が長いということで、40分以上待っても、相席を拒否すると、自分より後ろに並んだ人たちを先に、次々に案内するので、待ち時間は一時間近くになります。席に通されて、ウェイターが「お待たせしました」というので、「待った待った」と答えると、店員はそれには応答なく表情をひきつらせている有様です。
 まずそれなら、入店した時点で、混雑の程度を伝えて、どれくらいの待ち時間であるいかを告げるべきだと思います。そして、「とんき」さんと大いに違っているのは、待っているお客さんのところへ、アホそうな女店員が繰り返し、順番に詰めて(!)並んで待つように注意しに来ることです。お客とは思っていないなあ、と感じさせる応対です。それも、待ち客用の椅子が少なくて、半分は立って待たねばならないという状況です。さらに「カフェ・ベルク」と違う点は、主力?商品のコーヒーが、ホテルのモーニングと変わらない、普通の味だということ。これだけ待たされて、このコーヒーかよ、と思ってしまう苦い結末です。
 三菱という企業が、そうなのかも知れないし、超有名ホテルの出店カフェだから、と天狗になっているのかも知れませんが、典型的な殿様商売にあきれかえりました。もう二度と行きたくないスポットです。

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Nov 21, 2009

虫養い

 仕事に疲れて、帰宅して夕食、までのつなぎに、ちょっと虫養い。ちょいちょい利用する京都のお店です。
 京都と言えば、料亭で会席料理、と思いがちですが、どうして、B級のグルメも他の都市には負けません。京都は琵琶湖の水源に近く、また地下水が豊富で、水がおいしいのと、昔からの伝統で、半端でないくらいの鰹節を使ってつくる出汁の旨味が効いています。インスタントのスープで、アルバイトのお兄さんが作った乾麺を食べさせるチェーン店のうどんとは根本的に違います。

カレーピラフ:四条高倉・大丸西隣地下のイノダ(075-211-7738)。スパイシーでおいしい、 800円。サイドにオニオン・スープもいいですよ。 因にイノダのコーヒーは京都で(日本で、かも)一番おいしいです。
http://www.inoda-coffee.co.jp/shop/4jo.html

ラーメン:京都でラーメンと言えばやっぱり私的には新福菜館(河原町店 075-231-2355 無休)でしょう。醤油味でお汁が真っ黒、インパクトがあります,
650円。市内に支店がたくさんありますが、河原町蛸薬師を東に入ります。ミニ炒飯のついたセット900円もあります。炒飯、500円も真っ黒!です。京都駅に近い新福菜館(本店 075-371-7648)は同じく京都のラーメン屋の第一旭と隣同士です。どちらも流行っていて、どちらもおいしいのですが、第一旭はやくざが経営していて、文句を言ったら煮え湯を浴びせかけられた、とかまことしやかに噂されたことがりました。そんなこと、あるわけないですよね。ちょっと前までゆで卵が無料で食べ放題!だったのですが、サービスを止めたようです。
http://china.alaworld.com/modules.php?name=Restaurant&op=detail&rid=5466

焼き飯:王将(四条大宮の1号店がおいしい 075-801-7723)の焼き飯は350円!と格安(焼きそばも350円)ですが、味の面では珉珉(075−351−1960 無休)、600円がお勧めです。四条西木屋町を下がったお店がおいしい。食べ較べると、王将は安いけど、どうも味が素人くさいし、客席がカウンター中心で、それも無理に席をとってあるようで、隣と触れ合わんばかりです。荷物を置くスペースも十分でなくて、何より寛げない。安いものを食べるだけ、というお店です。珉珉だと4人席にひとりでかけても文句を言われませんし、相席を強制されることもありません。王将・出町柳店は学生なら、30分間皿洗いすれば定食がただでいただけますが、お店が古くて薄暗いのと、味がどうもね。
http://tabitano.main.jp/7minmin.html
http://www.ohsho.co.jp/shop/index.php?a=shop_search&city_id[]=3&x=65&y=10

お好み焼き:四条寺町にあるミスター・ヤングメン(075-255-4591 無休)がおいしい。定番の豚玉で630円。
http://www.kyoto-teramachi.or.jp/shop/w094/index.html

牛丼:本当においしいのは、大丸の地下にある三嶋亭のイートイン(075-211-8111 無休)の牛肉丼 1470円、ですが、お財布の都合では吉野家もまあまあ。牛丼並に生卵をつけて430円。どっさりショウガを載せて食べるのがポイントです。ショウガは無料。すき家となか卯は味の密度の点でやや劣ります。
http://www.mishima-tei.co.jp/

カレーうどん:四条切通しを上がって、一筋目(富永町)を左に折れたところにあるおかる(075-541-1001)のきつねカレーうどん730円、がお勧めです。おかるのうどんは出汁の旨味が秀逸で、九条ネギと分厚い刻み揚げのトッピングがおいしい。因に、京都の「きつね」は甘くありません。甘いものは「甘きつね」と言って別物です。11時から早朝3時!まで回転しています。手術で遅くなった夜など、つい立ち寄って暖まって帰ります。カレーうどんと言えば、いつか水野真紀の魔法のレストランで紹介された三条京阪に近いお店に行ったことがありましたが、全く比較になりませんでした。あの番組では他にも、お笑い芸人のお勧めの四条河原町に近いお店にも行きましたが、惨憺たるお味で、放送の良心を疑い、水野真紀もイヤになりました。

サンドイッチ:どこもおいしい。三条寺町を上がったスマート珈琲店のサンドイッチはパンが実にふっくらしていて夢のよう(075−231−6547)具にアスパラを使っているところも気に入っています。。四条切通しを上がったところにある進々堂(075-561-3029)は舞妓さん御用達の小さなお店です。年末に売り出される福玉が有名です。具だくさんのサンドイッチ、店主の心がこもっていておいしいです。
四条京阪駅前、南座の正面で四条大橋の東詰めにあるレストラン菊水(075ー561ー1001)のクラブハウス・サンドイッチは見た目のインパクトが大きく、美味しい。創立90年の老舗です。3階の宴会場は、昭和初期の雰囲気を残す内装が豪華です。クリスマス・ディナーも準備されているようです。
http://www.smartcoffee.jp/
http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26005649/
http://www.restaurant-kikusui.com/

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Nov 20, 2009

謙譲の国

 歪な世の中では、文化も教養もねじ曲げられて、いつも新人はふりまわされます。そして、右へ倣って、結局周囲と同じ歪な先輩と化していってしまいます。初で可愛かった女性も、ただの怖いおばさんになってしまっています。

 ひとつに「敬語」という怪物があります。テレビ番組などで、正しい敬語の用法みたいな番組を組んで、敬語とは縁もゆかりもなさそうな女子アナ や、口耳三寸の学をひらけかす、気持ちの悪い大学教授みたいな奴がでてきて、重箱の底をつつきまくって、一般の聴取者がいかにものを知らないかを暴きたて ています。正しい敬語の使い方って、そもそも敬語が必要かどうか、から論じて欲しい。腹のなかで軽蔑している人に、口先だけ「敬語」なんて、偽善の極地で す。

 実際、そこまで必要ないと思います。言葉は、あることを伝えるためにあるものだから、それを正しく伝えることが一義です。その言葉遣いに、話し 合う人の間のありもしない上下関係までもちこもうとするのが敬語の本態です。封建時代の妖怪が、言葉の世界にまだ生き残っている、のが実情です。

 ここで、「謙虚」であるということは一体どういうことか、ということが問題です。とにかくへりくだって、卑屈になることを美徳とする封建教育に 負けてはいけません。謙虚であるということは、というか、何に対して謙虚でなくてはならないか、ということですが、これに対しては、「真理以外のなにもの にも頭を垂れる必要はない」、ということです。これは言葉遣いの問題ではありません。上役だから、相手が怖いから、地位のある人だから、とか全く無意味で す。「敬語」とは、結局、金持ちや地位の高い人に媚びるための方策です。日本の社会は、特に、金持ちや権力者に弱い特徴をもっています。先の戦争の戦勝国 のひとつにすぎないアメリカに(中国も戦勝国です)、いまだに尻尾をふって靴を舐める低姿勢、銃剣と戦車で土地を略奪された沖縄の人々を人身御供にしてい る恥ずかしい国です。これは政府の問題ではなく、私たちひとりひとりの問題です。沖縄で数知れない少女たちが強姦されていても、極東の平和のためにはアメ リカの駐留はやむを得ない?、と思っている国民の不甲斐なさというか、冷酷さというか。そのくせ、中国や北朝鮮に対しては、いやに高飛車です。実際に少女 たちを強姦しているのはアメリカなのに。イスラム圏の人に言わせれば、原爆を落とした張本人に、なぜペコペコしているのか?という情けなさです。
 
 研修医だったころ、ある薬品会社の営業マンに、「先生は教授に対しても、私たちに大しても全く同じ言葉遣いで接していらっしゃいますね。感動し ました。」と言われたことがあります。他の研修医や講師、助手と呼ばれる人たちは、見ている方が恥ずかしいくらいに卑屈で、目上に対して、文字通り「にこ ぺこ」で、これが真理の府といわれる大学の内情かと、あきれたことがあります。私はそんなですから、上からはあまりよく思われていないのかも知れません が、別にだからと言って何の支障もなく今日まで働いてきました。「敬語」なんて枝葉末節の問題です。

 中間管理職に大事なことは、アップダウンの日本の企業体質に断固抵抗して、実際に現場で働く人の声を上にぶつけて、ダウンアップの営業体質を実 現することです。現場を知らない奴らが決めたことを、下に伝えても業務は改善しません。上に嫌われることを恐れる御仁には、管理職になる資格はないものと 断定できます。「敬語」を遣っても、遣わなくても、上に対して、言うべきことを言う、これが一番大切なことです。尊敬もできない上司に対して、形ばかりの 敬語を遣う必要はまったくありません。

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Nov 11, 2009

MIYAKO HIRAOKA

昨今の新聞は、島根の女子大生殺人事件と、英国人英語講師殺人事件のふたつに占拠されているような状況で、婚活の男性連続殺人?や、森繁久彌さんの死亡記事が小さくなってしまっています。

 島根の事件では、被害者が寂しい帰り道が気味が悪いから、引っ越ししたいと言っていた矢先の事件だったようです。新聞の記事を見ているだけで も、本当に物騒な気配です。車で送ろうかと声をかける狼が横行していたのではないかと、勘ぐってしまいます。今ではそんなことはないと思いますが、私が大 学生だったころ、まだ「車」がナンパの必須アイテムだったような時代があって、近鉄沿線の某女子校の前には、下校時間になるとズラリと自家用車の列ができ たと同校に通っていた生徒が言っていました。誰でも車にさえ乗っていれば、女子高生をナンパするのは、謂わば「入れ食い」状態でした。島根の、そんな寂し いロケーションなら、普段から、車で送ってもらえるなら、と油断してしまう女学生もいたかも知れません。

 気になったので、MIYAKO HIRAOKAを漢字、平仮名、ローマ字で検索してみたのですが、MIXIでは一件もヒットせず。ところが、Facebook で一件ヒットしました。残念ながら、プロフィールが非公開で、どこの、何歳くらいの人かも知れず、単に同姓同名なのかもわかりません。万が一にもあっては ならない事件ですが、その万が一の時を考えれば、手がかりとして名前と簡単なプロフィールくらいは、オープンにしておくのもいいような気がします。

 取りあえず、島根県警に情報をお伝えしたのですが、単なる同姓同名だったら、その方にご迷惑になったかも知れません。お詫び申し上げたい気持ちでいっぱいです。

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