上海、偽物ショッピング
いい街なのですが、繁華街では必ず、物売りが付きまとってきます。「偽物!」「ロレックス、ルイ・ヴィトン!」と、しつこいこと。お断りになる のは簡単で、ひたすら無視しればいいのです。No thank you.も通じます。中国語でなら「不要、謝謝」といいます。発音は下がり調子の4声で「ブ ヤオ」そしてシエシエの上海訛りの「シャシャ」で完璧です。 最近気付いたのですが、近づいて来たときに、カメラを向けると、奴らは急に黙り込みます。やはり、後ろめたい渡世に恥じているのでしょうか?
問題は、偽物を買いたい場合です。
数日前、上海でルイ・ヴィトンの偽物を買ったときの話です。店の主が言うには、私の買ったそれは、スーパークラスの製品で、ルイ・ヴィトンで働 いていた人が、本物と同じ材料で作ったもので、イタリア製だということでした。偽物もいろいろです。実際、店内の他の商品と比較して説明してくれました が、見かけも、触感も、裏地の材質まで、すっかり違います。街で他の偽物屋に見せても、これは本物だと言っていました。イタリアで作って、中国へ密輸した 偽物です。店での売値は48000円ということでしたが、もちろん値切って買いました。店を出るときに、これは本当にいい物なので、決して40000円以 下で買ったと言わないでくれ、と釘をさされました。
お店には次々とガイドに連れられてお客さんがやって来ます。ほとんどが日本人で、皆さん、お店の言い値で買って行かれるのには驚きました。濡れ 手に泡の商売です。が、建国60周年であり、来年は上海万が開催されることもあって、偽物と売春は取り締まりが厳しいそうです。偽物は、売る方もそうです が、買って持っているだけでも犯罪になりますから、注意が必要です。とくに小姐を買った場合、公安に見つかると、死刑になる場合もありますからくれぐれも ご用心を。
現地の人の言うには、スーパークラスはヨーロッパ製で、Aクラスは韓国製なのだそうです。中国製だとCクラスだということです。お買い求めにな る場合は、まずお店の選択が第一です。JTBなど、旅行会社の現地のガイドさんならそれなりのお店を紹介してくれて、案内してくれます。でも、ガイドさん は何もしてくれませんから、値段の交渉はご自分で。