Pedala 鬼塚喜八郎 一郎
Pedala は ASICS が販売している靴のブランド名です。もう30年以上愛用しています。1983年に「歩く靴」としてデビューして以来です。発売と同時に買って、以来マメ知らず、足の痛み知らずです。現在履いているものは、もう3年間、毎日履いていますが、新品の時と変わらず、軽くて、ぴったり足にフィットしています。
Pedala はスポーツ・シューズと同じクッション素材が採用されているので、とても楽に歩けます。そして、靴裏には通気孔があるため、蒸れずに、またマメができません。マメの原因が火傷と同じだということを突き止めて、マラソン選手用のマメのできない靴を開発したのは ASICS の初代社長だった鬼塚喜八郎さんでした。
ASICS はその後女性用のタウン・シューズであるWALLAGE を発売して今日に至っています。今では女性用の Pedala もあるようです。 ASICS の展開する「歩人館」という靴屋さんで取り扱っていて、最初お店に行ったときに足の計測データを作ってくれます。計測だけなら無料で、飛び込みで行ってもデータをくれますから、以後の靴選びのために一度作っておくと重宝します。靴を買うと、その後痛みやズレなど、細かい相談にのってくれて、買った靴の調整に応じてくれるので、自分の足の主治医だと思って通うのもいいと思います。 ASICS は専門がスポーツ・シューズなので、ちょっと二の足を踏むかも知れませんが、歩人館は全くタウン・シューズのお店ですから、気楽です。お値段も3万円くらいですから、とりあえず一足新調してみるといいと思います。因みに私のものは1万円です。3年履いても快適なら、お安いですよね。
http://www.asics.co.jp/walking/bc/pedalam/
http://www.asics.co.jp/walking/concierge/knowledge/01/
http://www.asics.co.jp/walking/hojinkan
一郎の靴は ASICS 製です。 ASICS の靴は一郎の成績を支えています。
2007年11月28日日本経済新聞に、鬼塚喜八郎さんの死亡記事が掲載されました。享年90歳。鬼塚喜八郎さんの履歴を紹介する長い長い文章でした。一面広告です。ASICS の靴の開発の歴史を語り、鬼塚さんが2度までも結核に侵されて声も出なくなっても病魔と闘い、生涯を靴作りに捧げた人生をしみじみと語る物語に、涙を誘われました。長い文章なので、終わりに近い一部を引用しておきます。(全文は下のURLでどうぞ。)
「何かを始めたらトコトンやらなければ気がすまなかった。ムズカシイものから始めれば、あとは何でもできるが口癖だった。だますより、だまされるほうがいい。人に愚直の見本と言われてきた。面白みがないのは性分と居直ってきた。なんでも食べ、どこでもよく寝て、くよくよしなかった。まっ正直に生きてきた。走りに走りつづけてきた89年だった。不器用な人生だった。最後まで頑固な靴屋の親父だった。周囲を幸せにして初めて自分も幸せになれる。会社を家族的運命共同体と呼んだ。その家族の父が、2007年9月29日、突然、この世から消えた」
http://d.hatena.ne.jp/risk-taker/20071122
靴だけでなく、どんな人、どんな男を選べばいいか、またどんな会社を選んだらいいか、それだけでなく、毎日をどう生きなければならないか、ということまで考えさせられます。
http://www.asics.co.jp/
ASICSの社名の由来は
「健全な身体に健全な精神があれかし-"Anima Sana In Corpore Sano"」
だそうです。
一度ユニクロが店頭で靴を販売したことがありました。安かった。皮が柔らかくて履きやすいと宣伝していたので、買って履いたことがありました。ところが、あんな硬い靴は履いたことがなかった。一日履いたら、足が血だらけになって、痛くて歩けなくなった。違いを実感した。ただの安物だと思った。ユニクロに騙されたと思いました。その靴は、一回履いただけで、今も自宅の靴箱にあります。
街を歩いていると、うるさい靴を履いている女性を見かけます。後ろからや階段の上り下りの靴音が耳障り。靴音が音楽を感じさせない。「安物の靴はうるさい」といつも思います。 そして、あの衝撃を両足裏で受けていると思うと、そら恐ろしくなる。靴は毎日履くもので、一日に長ければ数十時間ものおつきあいですから、少しは気をつかってもいいアイテムだと思いますが、いかがでしょうか。早く脱ぎたい靴、では精神的にもストレスが大きいと思います。
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